コミュニケーションを主体とするアーティスト藤浩志さんの活動内容を聞く。
インターン生の思考の幅をより一層広げ、今年のテーマを探ることが目的とされた。
「藤浩志の20年史」
日時:4月29日(祝) 18:00〜
場所:東京藝術大学取手校地
内容:
1)これまでの作品の概要
2)家族との関わりから作品が誕生した経緯
3)アートと社会との関わり
藤 浩志 (ふじひろし)
1960年鹿児島生まれ。1985年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了後、パプアニューギニア国立芸術大学講師(1986-88)、都市計画コンサルタント勤務(1988-92)を経て1992年藤浩志企画制作室を設立。地域資源、適正技術、協力関係を基盤としたジャンルに捉われない活動の企画・制作を試みる。
主な作品:「鴨川泳いだこいのぼり」(1983)、「ゴジラとハニワの関係」(1984-85)、「ヤセ犬の散歩」(1988-96)、「media garden Eスペイス」(1989-)、「お米の砂漠、犬のおしっこ」(1991)、「お米のカエル物語」(1992-95)、絵本「たけのはし」(1996)、複合ビル「e-terrace」(1998)、「Vinyl Plastics Connection」(1999-2003)、「Kaekko」(2000-)。
近年の活動としては、神戸の新開地での「楽座」プロジェクトの企画監修、「cross?」 ツールによる作品の構想・制作、システム型の表現「RSPS」(Re Structure Power System)再構成力機構の構想、福岡でのプランニングテーブルセッション「plants!」のナビゲーション等がある。
企業メセナ協議会でフォーラム等を企画担当された若林朋子さんに、実際の経験談を詳しい資料を基に説明して頂く。インターン生が今後フォーラム等を企画していくに当たって、その基礎知識を得る事が目的とされた。
「企業メセナの現状およびフォーラム運営について」
日時:2004年5月15日(土)15:00〜18:30
場所:TAP実施本部
内容
1)企業メセナの現状
2)TAPフォーラム開催におけるアドバイス
若林朋子 (わかばやしともこ)
1995年慶應義塾大学文学部人間科学専攻卒業。デザイン会社勤務を経て、1998年英国ウ
ォーリック大学院欧州文化政策・経営専攻コース(European Cultural Policy and Adm
inistration)卒業。1999年3月より社団法人企業メセナ協議会勤務。「メセナ活動実態
調査」、『メセナ白書』出版、企業のメセナ活動データベース「メセナビ」の立ち上げ
等を担当。現在は研究事業、出版、国際交流に携わっている。
茨城県守谷市でアーカスプロジェクトを運営されている帆足亜紀さんに、アーティスト・イン・レジデンスについて詳しく説明して頂く。運営陣としてアーティストとどの様に接するのかを学ぶ事が目的とされた。
「アーカスプロジェクトとアーティスト・イン・レジデンス、アーティストとの関係作りについて」
日時:5月29日(土) 15:00〜18:30
内容
1)アーティスト・イン・レジデンス事業について
2)アーカスの歴史と概要
3)若手芸術家の育成:アーカス2003年のプログラムの例
4)美術と地域:10年目を迎えたプログラムが考えること (TAPとの連携を含む)
帆足亜紀 (ほあしあき)
1994年にシティ大学(ロンドン)にて博物館・美術館運営学修士号取得。1996年よりフ
リーのアートコーディネーターとして各種プロジェクトの運営に携わる。主なプロジェ
クトとして「アトピック・サイト」展(1996年)、兵庫県淡路島長沢アートパークアー
ティスト・イン・レジデンス(1997〜1998年)、国際交流基金アジアセンターの美術事
業(1997〜2004年)、ニッセイ基礎研究所の「電通アートワークプロジェクト」(2000
〜2002年)などがある。2003年4月より現職。
椿昇さんの作品をご紹介して頂くと共に、椿さんの考え方を知る。
また、実際にアーティストと対面することにより、そのアーティストとの関わり方を考える。
「自作を語る」
日時:6月12日(土) 13:30〜
場所:TAP本部事務所
内容
1)これまでの作品の概要
2)現在の社会への言及
3)Blog(Webツールの一つ)の利便性
椿昇 (つばきのぼる)
1953年京都生まれ。80年代後半より生物や有機物が突然変異的に膨張したようなカラフルで巨大な作品を発表。近年はプロジェクトごとに若いクリエイターと「椿組」を結成しての制作もおこなう。また、高い先端技術と知識を持つ企業と、アーティストがコラボレートし、次世代プロダクツを開発する『ランデブープロジェクト』を立ち上げる。
高嶺格さんの作品をご紹介して頂くと共に、高嶺さんの考え方を知る。
また、実際にアーティストと対面することにより、そのアーティストとの関わり方を考える。
「高嶺格の作品紹介」
日時:6月26日(土) 17:45〜20:45
場所:TAP実施本部
内容
1)過去の作品紹介
2)質疑応答(取手市の様子について)
高嶺格 (たかみねただす)
1968年鹿児島生まれ。ビデオやパフォーマンス、インスタレーションなどの作品を発表する傍ら、ダムタイプ「S/N」やバットシェバダンスカンパニー「Naharin's Virus」をはじめ、舞台作品のコラボレーションも数多く手掛ける。
小山田徹さんの作品をご紹介して頂くと共に、小山田さんの考え方を知る。
また、実際にアーティストと対面することにより、そのアーティストとの関わり方を考える。
「小山田徹の活動履歴」
日時:6月29日(火) 17:30〜19:00
場所:TAP実施本部
内容
1)簡単なプロフィール、過去そして現在の活動について
2)質疑応答(取手の印象、「散歩」について)
小山田徹 (こやまだとおる)
1961年鹿児島生まれ。京都市立芸術大学在学中にパフォーマンスグループ「ダムタイプ」の結成に参加し、おもに企画構成・舞台美術を担当する。ダムタイプの活動と平行して90年から、「アートスケープ」「ウィークエンドカフェ」「BazaarCafe」などさまざまな共有空間の開発を行う。
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