舟プロジェクト進行中!!!
舟プロジェクトはちゃくちゃくとその姿を表しつつあります。農家で大切に保管されている田舟やサッパ舟などのリサーチを通じて取手の歴史に触れながら、様々な地元の方々とのコミュニケーションが生まれています。新造舟や古利根沼に架ける舟橋の1/10模型が製作されました。みんなで舟について学び、遊ぶサッパ会議も7月6日に行われました。
新造舟の模型

サッパ会議「舟を知ろう!舟を作ろう!」
7月6日(土)14:00〜16:00 取手市福祉会館でサッパ会議が行なわれました。現在、取手アートプロジェクトでは利根川、河川をテーマに取手リ・サイクリングアートプロジェクト(公募による野外展)と舟プロジェクトという2つのアートプロジェクトが進行しています。今回のサッパ会議は舟プロジェクトの一環として行なわれ、取手と利根川の歴史、地域性を知ると共に、TAP2002のテーマから連想される舟を題材に、「舟を学ぼう!知ろう!舟を作ろう!」ということで、小学生から大人まで幅広い方が参加できる機会を設けました。
第一部では、大人と子供を対象に、取手第一中学校教諭である渡辺貢二先生より、子供でも分かるように簡単な「川とはなに?」というお話をして頂き、その後子供達は取手在住の彫刻家である島田忠幸さんの指導の下、芸大生のお兄さんお姉さんたちと一緒にササ舟や簡単な材料で、舟を作るワークショップを行ないました。
このワークショップには子供が23人、大人が11人の大勢の参加がありました。土曜日ということもあり、家族で参加されている方が多く、お父さんやお母さんと一緒の参加が目立ちました。子供達は思い思いにササ舟や牛乳パックと同素材の紙を使い、わりばし、ストロー、カラーテープなど、どこにでもある簡単な素材で大きな帆がある舟や、ハート柄やお母さんの絵が舟に描かれているものなど、色とりどりの舟を作りました。そして最後には実際に舟を水に浮べ、自分の作った舟の出来をそれぞれ確かめていました。

子供達が舟を作っている間、舟について興味のある方、舟を作ってみたいという方、取手と利根川にゆかりのある方など、様々な方が20名ほど残り、第一部に引き続き、第二部として特別講演が行なわれました。 まず、大橋幸雄(市長)さんが「川と農」と題して、大橋さんの育った成沖や相野谷川付近の移り変わり、そして「生ゴミ」など環境問題なども関わらせて取手のまちについて、川についての話をして下さいました。 渡辺貢二さんは第一部でお話されたことをもっと詳しく、そして昔の小掘の舟文化について、小堀気質や舟大工などについてお話をして下さいました。

続いての第三部、参加者を交えての座談会では、昭和25年の小貝川右岸の決壊時のことや、サッパ舟の由来・定義、日本各地・東南アジアに共通な舟にまつわるロマンの話など、利根川、取手というところから「川」や「舟」について幅の広い話が展開されました。

これらの講演、座談会、そしてワークショップを通して、舟、川、そして取手について様々な事を学び、知り、遊ぶことができる時間になったのではないでしょうか。今回このサッパ会議には子供、大人含め54人という大勢の方が参加して下さいました。ありがとうございました。そしてこうしたアートプロジェクトを通して広がった輪が取手のまちに広がることは素敵なことですね。これからも、より多くの方の参加を期待しております。
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