TAP2006 Satellite Gallery 取手アートプロジェクトサテライトギャラリー
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取手アートプロジェクト(TAP)では、昨年6月より取手駅前のカタクラショッピングプラザ5階にTAPサテライトギャラリーを開設いたしました。TAPサテライトギャラリーでは、これまでTAPに参加したアーティストや有望な新人作家の作品発表の場として、毎月企画展を開催しています。どうぞお気軽にお立ち寄り下さい。

TAPサテライトギャラリー利用規約


TAPサテライトギャラリーの開設によせて

取手アートプロジェクト(TAP)も8年目となり、毎年交代で開催されている全国公募による野外アート展と、地元在住作家による「オープンスタジオ」という2つの主要プラグラムも、次第に定着してきました。また、TAP2002「舟プロジェクト」TAP2003「白山商店街出張スタジオ」「壁画プロジェクト」など、年ごとに地域的な広がりをもった特色のあるアートプロジェクトが行われるようになりました。さらにTAP2004から開始されたアートマネジメント講座「TAP塾」や、小中学校への「アーティスト派遣」などの展開によりアートと地域をつなぐ人材の育成も活発に行われています。
このように、固定的、恒常的な展示スペースを敢えて持たずに展開してきた取手アートプロジェクトですが、野外で発表できる作品がすべてではありません。若手作家のための「作品発表の場」を確保し、市民にじっくりと作品を鑑賞してもらうために、展示の基本ともいえるギャラリー設置の必要性を改めて感じることとなりました。TAP実施本部が入居している商業ビル(カタクラショッピングプラザ)5階に、取手市役所の主張窓口が置かれたこともあり、同じフロアーに6×6m,6×7mの2つのホワイトキューブを仮設して、2005年6月、TAPサテライトギャラリーが誕生しました。ギャラリーに併設してTAP実施本部の事務所を置くことにより、私達の活動の様子を市民に見てもらうことも出来るようにもなり、TAPインフォメーションコーナーの役割も果たしています。
TAPサテライトギャラリーでは、これまで取手アートプロジェクトに参加した作家に声をかけてその後の創作活動の成果を紹介してもらったり、取手に縁のある作家や東京芸術大学の卒業生などを中心に、有望な若手作家を取り上げて企画展を開催しています。野外展ではとりあげにくいジャンルである絵画や彫刻の作品展示にも、積極的に取り組みたいと考えています。展覧会ごとに作成されるリーフレットでは、主に若手の評論家などに作家紹介のテキストを執筆してもらうことによって「つくり手」と「書き手」のつながりを深めています。また、ギャラリーの運営は「TAP塾」インターンが中心となって担ってくれています。
TAPサテライトギャラリーでの企画展を通じて、市民が上質な作品や作家に身近に接することで現代アートへの理解を深めていただく機会となるとともに、作家、評論家、アートマネジメントを志す人たちの育成にもつながるものだと期待しています。

渡辺好明(取手アートプロジェクト実行委員/東京芸術大学美術学部教授)

 

 


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