Vol.3 2005.8.12 - 2005.8.28
すべてのものは壊れたところで安定する
地面に落ちて砕けた破片は、おだやかで、安堵している
自然の本質が、極小レベルの運動により極大レベルでの変化、変容、変質を引き起こすダイナミズムにあるのだとすれば、すべての現象は崩壊の過程、その刹那であり、それを[
temperament ]な状態、とみる
儚さとは、消え行くもののみにあらず
あるかたちを保とうとすることの不自然、自然にあがなおうとするものの緊張の刹那にこそ、一層強くたちのぼる気配であるゆえに、意味と物語がまとわりつく前の、ただ刺激としての状態に知覚を留めるという欲望は、儚い
なすすべもなく自然の中にいて、わたしたちもまた自然
ひとときのざわめき、でもしずまりかえってからのほうがはるかにながいということを
もうひとつの展示、[ルーシーズ・ファクトリー/ストロー・リサイクル+リターナブル・プロジェクト]は、そんな儚さを埋め込みながら生きられている日常=社会を、小さなことに気がつく小さな市民の小さな力をたくさん集めて認識してみよう、という試みである
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