Vol.4 2005.9.9 - 2005.9.25
「肖像画の声 」 :田中詩子
故人の話しを聞きながら、その方の顔を描く。今回は、Y.Mさん(男性、享年: 67歳)です。 孫に「おじいさん」の話を、子どもに「お父さん」の話を、妻に「夫」の話を聞きながら、彼らの中にそれぞれある、その人物の顔を描いていく。 描いていく最中、おのずと出てくる、その人物について語られる話や、話し手である彼ら自身の話が私の耳に残っていく。 興味深いのは、それらの話の中に、話し手である「彼」や「彼女」と、「私」がふと出会うような時があるということだ。 「彼」や「彼女」、そして「私」というものは、もちろんそれぞれ個別に存在し、 生きている時間も違うのだが。
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