Vol.9 2006.4.21 - 2006.5.14
発芽―雑草 狩野哲郎
『発芽―雑草』シリーズは、さまざまな場所で植物の種子をまいて見守るという、植物の生活環(発芽―生長―枯死)を構成要素とするインスタレーション作品です。
見慣れないところに植物が育っている。私が日常でその姿を見つけたとき、ここは植物が育つことができる場所でしかなかったのだな、とふと思ったことがありました。自然だとか不自然だとかいうことは、それを見た私が感じたひとつの印象であり、種子がその場所にたどりついた時に、植物が育つこと、育たないことを否定することはできません。
私はその場所で何か特別なものを作ったり、何か特別なことをしたりするわけではありません。ただ、種をまいて、それを見ているばかりなのです。
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