TAP2006 Satellite Gallery 取手アートプロジェクトサテライトギャラリー
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Vol.9 2006.4.21-2006.5.14

「狩野哲郎+澤登恭子」

2006年度第1弾の TAPサテライトギャラリー企画展Vol.9「狩野哲郎+澤登恭子」4月21日(金)−5月14日(日)は、幅広い年齢層の市民のみなさまや、郊外からのアートファンにお越し頂き、盛況のうちに終えることができました。
今回はTAP2004で『発芽―雑草』を発表した狩野哲郎と、TAP1999「オープンスタジオ」でライブパフォーマンス『Honey, Beauty And Tasty』を披露した澤登恭子の2人です。
狩野は2004年から続けるプロジェクト『発芽―雑草』をギャラリー内で展開しました。無機質な床面、そのわずかな「綻び」から萌え出づる芽は、「雑草」と名づけられ、特定の名を持ちません。観客はみな一様に、まるでその息吹を聴くかのように身を低くし、雑草に視線を傾けます。こうした様子を見ていると、雑草は観客に身体感覚、その瞬間の共有を促しているようにも感じられます。雑草は狩野がドローイングに託した物語を具現化し、既存の空間に新たな時の流れを提供しているようです。
一方澤登はビデオインスタレーション『指先に咲く花』を発表。壁面に投影される映像の中では、浴槽に浸かる澤登本人が、水面に浮かぶ蝋燭の火の中を探るように手を触れ、花びら状の破片を生み出していきます。まるで指先から咲いたかのような花びらは水面へと放たれ、静かにたゆたい、次第に澤登を包み込むように彼女の身体へと密着していきます。澤登の表情は恍惚感に満ちて、観るものに儀式のような神聖さすら感じさせます。こうして生み出された花びらは映像を観る観客の足元に広がり、映像の光と相まってギャラリー内を柔らかな色彩で包みます。その暖かな空間は、観客に母胎をも想起させたのではないでしょうか。
(TAPサテライトギャラリースタッフ・清水彩)

狩野哲郎作品
  発芽―雑草 狩野哲郎(作家)
  アーティストの視線/視点 兼平彦太郎(キュレーター/ライター)
澤登恭子作品
  指先に咲く花 澤登恭子(作家)
  指先に咲いた花のゆくえ 山本雅美(東京都現代美術館 学芸員)

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