プロポーザル選考委員略歴

7月20日のプロポーザル公開選考会にて選考を行っていただいた方々の略歴を以下に掲載します。


<TAP2002取手リ・サイクリングアートプロジェクト公開選考会 選考委員>
中沢新一(中央大学教授 宗教学)
中西夏之(東京芸術大学油画科教授 画家)
中村征夫(日本写真家協会会員 写真家)

伊藤俊治(東京芸術大学先端芸術表現科教授 美術史)
川俣正(東京芸術大学先端芸術表現科教授 美術家/取手アートプロジェクト実行委員長)
田甫律子(東京芸術大学先端芸術表現科教授 美術家)

大澤健治(取手市助役)
櫻井 忠(アートとりで代表 造園業)
福田玲子(とりで美術ピラミッド 画家)

司会進行
渡辺好明(東京芸術大学先端芸術表現科助教授 美術家/取手アートプロジェクト実 施本部長)




伊藤俊治(美術史家・東京芸術大学教授)

1953年秋田県生まれ.
東京大学大学院修士課程修了(西洋美術史).
美術史・写真史・メディア論・デザイン論などを中軸 とし,20世紀文化全般にわたる評論活動をおこなう.
主な著書に『電子美術論』(1999年,NTT出版)、『機械美術論』 (1991年,岩波書店)、『20世紀写 真史』(1988年,筑摩書房)、『ジオラマ論』(1986年,リブロポート)、『生体廃虚論』 (1986年,リブロポート)、『写 真と絵画のアルケオロジー-遠近法リアリズム記憶の変容』(1987年,白水社)、 『マジカル・ヘアー-髪のエロスとコスモス』(1987年,パルコ出版)、『ディスコミュニケーション』(植島啓司との共著、 1988年,リブロポート)。

川俣正(美術家・東京芸術大学教授)

1953年北海道生まれ.
東京芸術大学大学院修了.
1977年より発表活動を始め,80年代初頭はアパートメントプロジェクトを 日本各地で行い、
82年第40回ヴェニス・ビエンナーレ参加。以後、奨学金を得てニューヨークに滞在。
その後各国のアーテ ィスト・イン・レジデンスに滞在しながら現地制作を行う。
87年ドクメンタ 8,97年ミュンスター彫刻プロジェクト、 98年 シドニー・ビエンナーレなど多くの国際展に参加。
プロジェクト主導の現地制作を主とする作品制作で海外、 特にヨーロッ パでコンスタントに発表している。
近年はワーク・イン・プログレスという継続して行うプロジェクトを展開. 多くの作品 は、一時的な仮設設置のため、プロジェクトのプラン、 模型などが国内外の美術館にコレクションされている。

田甫律子(アーティスト・東京芸術大学教授)

徳島県生まれ.
イェール大学大学院修了.
アメリカを中心に活動し,ランドスケープ彫刻などのパブリックアートに新しい ジャンルを拓く.
マサチューセッツ工科大学準教授などを歴任.
従来の大型モニュメントでなく、ランドスケープや共生を テーマに多様な市民とともにつくる新しいアートを提案。建築家やエンジニアとのコラボレーションによるパブリックアート でのユニークな展開で高い評価をうけ、アメリカ各地、イギリス、日本で数々のランドスケープ彫刻や参加型アートプロジェ クトを手がける。

中沢新一(宗教学者)

1950年生まれ.
東京大学大学院人文科学研究科宗教学専攻修士過程修了。
1979年、ネパールへ赴きチベット僧につき密教の修行を 積む。
帰国後東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助手。
1983年、『チベットのモーツァルト』の刊行により、 いわゆる「ニューアカデミズム」の旗手の一人と目される。
インド、中国ほかへのフィールドワークを続ける傍ら、宗教学、 民俗学、現代思想など多肢にわたる著作を刊行。
1993年より中央大学総合政策学部教授。
2001年刊行の『フィロソフィア・ ヤポニカ』では、田邊元の哲学を俎上にのぼせ、再評価している。
著書に『チベットのモーツァルト』『森のバロック』 『哲学の東北』『純粋な自然の贈与』(以上せりか書房),『雪片曲線論』(青土社),『虹の理論』(新潮社), 『はじまりのレーニン』(岩波書店),『音楽のつつましい願い』(筑摩書房),『ブッダの夢』(朝日新聞社)など多数.

中西夏之(美術家・東京芸術大学教授)

1935年生まれ。
東京芸術大学油画専攻卒業。
63年に赤瀬川原平、高松次郎と共にハイレッドセンターを結成し活動。
65年には 絵画制作を再開し、舞踏の美術を始める。
69年、美学校に「循環肖像画の計画」をテーマとして「中西アトリエ」を開き、
72年には「橋あるいは睡眠の器による≪絵の形≫について」をテーマに「中西夏之・素描教場」を開く。
個展として85年 「中西夏之展」(北九州市美術館)、89年「−正面の絵緩やかにひらかれゆくときー」(西武美術館)、97年「中西夏之ー白く、 強い、目前へー」(東京都現代美術館)など。
海外でも83年「日本の現代美術家5人」展(デュッセルドルフ州立美術館)、 89年「前衛芸術の日本」(ポンピドゥセンター)などに出品、他多数の展覧会に参加している。
96年から現在、 東京芸術大学教授。著書に『大括弧』など。

中村征夫(写真家)

1945年秋田県生まれ。
20歳のときに独学で潜水と水中写真を始め、後に専門誌のカメラマンを経てフリーランスとなる。
現在、 撮影プロダクション(株)スコ ール代表。
国内外の海や自然、人々、そして環境を含め精力的に取材。数多くの話題作を発表する。
ライフワークの東京湾をはじ め、水俣湾、空港建設で揺れた石垣島・白保、三国町のナホトカ号、奥尻、諫早湾など、 社会性のあるテーマにも果敢に取り組み、水中の報道写真家としても定評がある。またスチールのみならず、TVコマーシャル (日本航空 ・サントリービール ・武田薬品 ・メ ルセデスベンツ ・ ポカリスエット等)を手掛ける。劇映画やハイビジョン映像でも、その撮影技術は高く評価されている。講演および 出版物、テレビ、ラジオなど様々なメディアをとおして、海の魅力 と環境問題を伝え続けている。
日本写真家協会、日本写真協会、日本自然科学写真協会会員。


(あいうえお順)


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