加藤チカ
見えない川


設置場所:利根川河川敷葦林
素材:ビデオモニター、プロジェクター、写真、他
期間中も、『見えない川』が流れていると思えた場所で、大量の写真を撮り、現実の取手の中にその一部をまぎれ込ませて行った。そこで暮らしていた人々の架空の記録や、その川の氾濫した跡。少しだが、町のいたる所に散らばっている断片。(今でも、まだ所々に、それは残っている。)そして、その一方で、多くの人達から川の話を聞くことを続けていった。
結局は、何かを徐々に見つけだして行くための、長い時間を得られたのだと思う。それは一つの川の姿でもあるが、同時に、この川を通さなければ会えなかった、様々な人達の記憶や、その気持ち、関わり全体のことであったように思う。

コンセプト
廃屋の一部屋に川の不可視の流れを暗示するような状況やもの(ドローイングや映像 、ちょっとした設置物など)をつくると共に、取手の町のあちこちにも似たような設置を行なう。

加藤チカ
略歴:
1998年 社会人学生として東京芸術大学油画入学
1999年 学生会館「3人展」、北千住路上アート展「結」1999出品
2000年 北千住路上アート展「結」2000出品
2001年 学生会館「4人展−愉快な森」、北千住路上アート展「結」企画参加
2002年 東京芸術大学油画卒業 卒業制作展
Keyギャラリー・グループ展「discovery 2002」
Oギャラリー/名刺入れギャラリー:passage 展示「名前のない時間」
千葉アート・ユニバーシアード参加
Space Kobo & Tomo 個展 「作庭」 (9月予定)
企画グループ「PLUG−プラグ」参加


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