TAP2006 Satellite Gallery 取手アートプロジェクトサテライトギャラリー
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Vol.6 2005.11.12 - 2005.12.11

「島田忠幸」

TAPサテライトギャラリーVol.6企画として開催された「島田忠幸」11月12日(土)-12月11日(日)は、幅広い年齢層の市民の皆様や郊外からのアートファンにもお越し頂き、盛況のうちに終えることが出来ました。
11月の作家の島田忠幸は取手在住で、TAPが発足した99年度より、作家のみならずスタッフとしても関わっています。
犬の鎧をピラミッド状に積み上げた「一人抜けたら」。アルミニウム特有の光沢と軽量感、そして随所に見られる空洞。それまでの安定感から一転して、「もし、一人が抜けたら、ピラミッドはどうなるのだろうか」という危うさを我々に感じさせます。また「家の犬にこの鎧を着せたら…」、そんな想像をすると、空洞という実体のない虚の空間に、犬の顔や今まで見えなかった何かが現れてはこないでしょうか。
哀愁溢れる烏賊を表した「伝えたいのに届かない」。胴体・手足がバラバラになった烏賊の身体はギャラリーの空間いっぱいに拡がります。鑑賞者は足元を気にしながら移動し、作品と対話する場を持ちます。哀しくもユーモラスなその姿態には、どこか現実世界に生きる自分の姿が重なります。
( TAPサテライトギャラリーインターン・清水彩)


作品の詳細は以下をご覧ください。

「一人抜けたら」「伝えたいのに届かない」 島田忠幸
「面白うて、やがて切なき…」 小泉晋弥(茨城大学教授)

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