国際交流プログラム
TAP2008では、第23回国民文化祭いばらき2008の国際交流事業として、韓国・安養市にあるギャラリスペース「Stone&Water」が主催する『Seok-su Art Project(SAP)』とTAPが交互にアーティストを派遣し、日韓のアートプロジェクトの交流をおこなうプログラム。TAPからは過去のTAP参加作家3名を選出。8月に韓国へ派遣し、SAPで1ヶ月間の滞在制作、作品発表をおこなった後、日本に帰国して10月の1ヶ月間、取手井野団地でも滞在制作をおこないます。
SAPからは、アーティスト3人が10月に来日し、他のTAP2008の参加作家たちと共に取手井野団地で1ヶ月間の滞在制作をおこないます。
SAPおよびTAPの双方で、住民とのワークショップなどの地域を巻き込んだレジデンスプログラムが展開され、その成果がTAP2008「取手井野団地―電気・ガス・水道・アート完備」で紹介されます。
Seoksu Art Project (SAP)とは?
supplement space Stone & Waterが企画し、韓国・安養市にある石手(Seoksu)市場を拠点として展開されるアートプロジェクト。安養市の社会問題・歴史・環境をテーマに開催している。レジデンスプログラム、多様なワークショップの開催、出版事業、アートプロジェクト開進などの活動を行っている。文化芸術教育プログラムを通じて学校文化芸術教育を支援する事業等も進行しており、地域文化活動の関係者には、新しい形態の同時代美術を媒介するプログラムの開発でも知られている。
supplement space Stone&Waterとは?
館長:パク・チャンウン氏(美術出版社アチムメディア代表)
「Stone&Water」は、安養(アンヤン)市ソクス市場内に位置しているオルタナティヴ・スペース。文化の代案性や、主流と非主流の対立や断絶を考えるのではなく、代理し補充することを考えるオルタナティブ・スペースたることを標榜している。2002年開館当時、リュウ・ビョンハク氏による開館企画などで、各大手新聞社と芸術界の注目を浴びた。 Stone&Waterでは多数の企画者が1つの展示を企画する特徴をもち、これまでの展示はビエンナーレ監督、美術家、作家、独立したキュレーターなどが企画している。スペースでの展覧会のみならず、「アンヤン川プロジェクト F.L.O.W」や
「Seok-su Art Project」などを企画し、文芸振興基金の助成を受けている。
「アンヤン川プロジェクト F.L.O.W」
ソクス市場内に「文化ウイルス培養場」を一つ作り、その力で町に文化芸術を提供するという企画でおこなわれた。文芸振興のための公募事業として企業の支援を受けて、アンヤン環境運動連合が主催し、StonenWaterが主管するという民間主導方式でおこなわれている。
TAP/SAP 交流年表
2006年 | 2月2月12日〜2月14日 現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)韓国のオルタナティヴ・スペース実地調査のひとつとして、TAPスタッフがStone&Waterを訪問。TAPについてプレゼンテーションをおこなう。 11月10日〜11日 パク・チャンウン氏およびペク・キヨン氏などStonenWater関係者が来日、TAP2006を視察。 |
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2007年 | 3月28日~30日 2007 Asia Interchanges of local area Workshop〜韓国光州市、文化中心都市広報館でのシンポジウムと旧光州都庁舎での展示。現代GP「各地のアートプロジェクト調査研究」により交流が始まったペク・キヨン氏がディレクターを務めていた韓国光州市UIJAE ART STUDIO主催の「2007 Asia Interchanges of local area Workshop」にTAPスタッフが招待され、TAPについてドキュメント展示とプレゼンテーションを行った。 11月10日 TAP2007はらっぱ2007イベント「隣の国のアートプロジェクト〜韓国のアート事情」 パク・チャンウン氏およびペク・キヨン氏をゲストに招き、それぞれが関わっている地域系アートプロジェクトについて紹介していただいた。 |
2008年 |
3月 |