TAP2007 概要
会期:2007年11月9日(金)〜11月25日(日)のうち、金・土・日曜日 -9日間-
会場:茨城県取手市内各所(取手駅西口中心市街地整備区域内、アーティストのアトリエ、キリンビアパーク取手ほか)
9年目となる2007年は、オープンスタジオの年です。市内在住作家が自宅アトリエを公開し、作品や企画を通じて人々と交流を行ないます。作家のアトリエを中心に、アートを仕掛けたスポットを巡るツアーなども企画し、市内の文化因子の見直しを図ります。
平行して、中村政人氏(アーティスト/東京芸術大学准教授)を迎え、中村氏が継続的に展開している「M1プロジェクト」(セキスイハイムのM1ユニットを使ったアートプロジェクト)を取手駅西口前の中心市街地整備地区を中心に展開します。仮設的かつニュートラルな構造を持つM1の特徴を活かし、開発途中のまちとアートを結びつける活動を展開します。
市内在住作家のアトリエを公開する
オープンスタジオ
取手市には東京芸術大学の取手校地があり、在学生のみならず、卒業後も取手で制作を続ける多くの若い芸術家が住んでいます。また、そもそも取手を基盤に活動を続けている地元作家も多く、人口約12万人のまちに対して、芸術家の占める割合は他の市町村に比べ、非常に大きなものと成りつつあります。つまり取手市において芸術家の存在は、まちの文化を形作る上での重要なファクターです。しかし、その総体数の把握や、それらが活かされた生活環境の整備は未だ十分ではありません。そこで、市内に住む芸術家の実態を把握するとともに、市内在住作家の協力を得て、自宅アトリエの公開を行ない、人々と「近所に住む芸術家」との交流を作品や企画を通じて図ります。また、作家のアトリエを中心に、アートを仕掛けたスポットを巡るツアーなどを企画し、多角的な方向からまちの文化因子を発見し見直す活動を展開します。
中村政人氏による、セキスイハイムのM1を使ったアートプロジェクト
メタユニット_M1プロジェクト
近年セキスイハイムM1は、量産化住宅として初めてDOCOMOMOJAPANが選定する日本のモダニズム建築 100選に選ばれました。その選定理由の一つとして「社会改革的思想が見られる」ことが上げられています。それは、開発者の一人である大野勝彦氏(建築家)が言う「無目的な箱」として、M1のユニット工法が位置づけられたからだと考えられます。M1プロジェクトでは、取手駅西口前の中心市街地整備地区を中心に、仮設的かつニュートラルな構造を持つM1の特徴を活かし、開発途中のまちとアートを結びつける活動を展開します。