ベースプログラム - 中間支援プログラム
終了しました 2022/12/07
派遣芸術家:長谷由香
(2022/11/2~12/7の8日間)
●活動の概要
普段聴く・見る・触る機会がなかなかない日本の伝統楽器に親しみ、その成り立ちや音色などの面白さを体験するプログラムを行いました。初回は楽器を用いず、子どもたちと一緒に普段通りの放課後を過ごして互いを知り合うことから活動を開始。学校備品の箏も借りて、2回目からは芸術家の長谷さんが持参するものと合わせて2面の箏を使いました。更に長谷さんの相方として、箏奏者の三谷夏香さんが活動に加わり、子どもたちも充実した演奏体験ができました。異なる種類の楽器を用いる回も2回ずつ設け、低音を奏でる「十七絃」では通常の箏との音とつくりの違いを観察し、三味線においては「指すり」や「胴ゴム」等の道具を用いて、子どもたちはより本格的な演奏の姿勢を学ぶことができました。長谷さんと三谷さんは毎度、活動終了後も自主的にクラブに残って子どもたちとの関係を深め、最終日のミニコンサートもアットホームな雰囲気に包まれていました。
●子どもたちの反応
初めて触った箏を子どもたちは「楽しい」「きれいな音」と言って喜び、「十七弦」では床に耳をつけ這いつくばって、低音の響きを体感しようとする姿が見られました。隠(暗い雰囲気)の旋律の曲も「くら〜い」「怖い!」など言いながら楽しみ、三味線を用いての「地歌」では普段とは異なる長谷さんの声や表情にも興味津々。最終日のミニコンサートでは奏者の手元に着目し、一曲終わるごとに感想や弾き方についての質問が寄せられました。長谷さんが訪れるたび子どもたちは「お箏だー!」と喜び、最後の活動を終えた時には「やめないで、行かないで」と泣きながら訴えるなど、一緒に過ごした時間の豊かさが覗えました。