2011/02/24
【2月】IAVオープンスタジオ/ IAV Selection vol.5
坂本 千弦 Chizuru Sakamoto 「The search for happiness」
日時|2011年2月26日(土)13時~17時
入場|無料
アクセス|JR常磐線取手駅東口より徒歩15分
取手駅東口より関東鉄道バス「井野団地」下車すぐ
URL|http://inoav.org
井野アーティストヴィレッジ(IAV)の入居作家の活動を、オープンスタジオとは異なる展覧会を通じて発信する「IAV Selection」。
第5回目は、スタジオ106の入居作家である坂本千弦が「The search for happiness」というタイトルで作品を展開します。
坂本は京都造形芸術大学と東京芸術大学大学院で小谷元彦氏の指導を受け、シリコンや木工ボンドといった従順で繊細な素材を用いて制作しています。
彼女がかつて手がけた作品の中に、シリコン素材で数メートルのコスチュームを制作したものがあるが、身体の数倍もあるかというそのドレスは、平らな場所で糸を紡ぐようにシリコンで描かれ、それを乾かして天井からつり下げられた作品です。
その素材の繊細さから、展示する度にフォームは変形し、やがて繊維はちぎれ、幾度もの修復を経てもやがては再生不能の状態になるといいます。
衣服はしばしば人間にとって第二の皮膚として捉えられるが、彼女の作品は我々の皮膚同様に交換可能な何かではないことを物語り、その皮膚感覚にも近い痛みや不安を含んだ作品を体験する行為こそが、生の確認の連続だということに気付かされます。
今回の個展で、果たして坂本はどういった新たな気付きを我々に与えてくれるのでしょうか。
IAV Selection vol.5 坂本 千弦 Chizuru Sakamoto
開催日|2011年2月26日(土)~3月27日(日)
時間|11時~18時
場所|井野アーティストヴィレッジ(茨城県取手市井野団地3-16)
入場|無料
※オープンスタジオ開催時以外はウィンドウギャラリーです。
開催日|2011年2月26日(土)14時00分~16時00分
第1部:アーティストトーク 第2部:ゲストによるトーク
時間|11時~18時
場所|Tappino(茨城県取手市井野団地3-21)
入場|無料
司会|下西 進(美術作家、IAV入居作家)
ゲスト|手塚 愛子(美術作家、ロンドン在住)
1979年 大阪生まれ、京都造形芸術大学卒業、2009年 東京芸術大学大学院修了、2010年 京都造形芸術大学非常勤講師、主な展示として2009年「MEMENTO VIVERE/MEMENTO PHANTASMA」 旧フランス大使館(東京)、2007年 生々しき空像 ギャラリーなつか(東京)、2006年個展 “The Search for Happiness” NOUVO CIB-Galleria Formentini (ミラノ)、2003年個展 gallery coco(京都)等に出品
1976年 東京生まれ、武蔵野美術大学卒業、武蔵野美術大学大学院修了、’05年 京都市立芸術大学大学院博士後期課程修了、’10年五島文化記念財団新人賞により渡英、’11年 文化庁新進芸術家海外研修制度により2年間派遣研修員として渡独予定、主な展示として’10年 「祝祭と祈りのテキスタイル」(熊本市現代美術館)、’09年「city net Asia」(ソウル市美術館)、’09年「Stitch by Stitch」(東京都庭園美術館)、’08年「たねとしかけ」(群馬県立近代美術館)、’08年「解きほぐすとき」(東京都現代美術館)、’07年「サイクルとリサイクル」(愛知県美術館)、’07年「府中市美術館公開制作」等に出品、主な収蔵先として東京都現代美術館、豊田市美術館、岡崎市美術博物館等にパブリックコレクション