TAPの現在地 - 小規模特認校連携プロジェクト「創造すること、表現すること」
終了しました 2024/07/12
取手市立山王小学校の児童たちと芸術家がともに活動し、自分の感性を表現する力と、これからの社会を柔軟な思考と視点で生きる力を支えることを目指す、学校・市・アートNPOによる連携プログラム「となりのスタジオ(The Studio Nextdoor)」。
今年度は、「形のない形」というテーマのもと、韓国出身のアーティスト、ジョ・へジョンさんと一緒に活動します。
初回授業は45分を2コマ、1学年ずつ活動しました。
まずはへジョンさんの自己紹介。
へジョンさんの通った小学校や育ったまち、韓国の料理の紹介がありました。
クイズタイムも!
「洗濯機」、「調味料」、「水族館」などへジョンさんが韓国語で発した単語をこどもたちがあてます。
韓国語だけれど、発音がとても近く、ほぼ日本語に聞こえる単語もありました。
アンニョン(こんにちは、またね)、コマオ(ありがとう)、サランヘヨ(愛してます)の3つの韓国語も教わりました。
へジョンさんの紹介の後はこどもたちの自己紹介。
それぞれ名前と好きな色を英語で発表、その色が好きな理由も学年によっては英語で発表していました。
2コマ目はアイスブレイクのアクティビティ。
二人一組になり、一人はアーティスト役、もう一人は道具役となり木炭を使って絵を描きます。
木炭は鉛筆が発明される前から使われている、とてもシンプルだけれど多彩な表現のできる道具であるとへジョンさんから説明とデモンストレーションがありました。
木炭の使い方がわかったらペアに分かれてアクティビティスタート!
人の腕を使って絵を描くのはそう簡単ではありません、当然自分の思い通りには動いてくれず、予想できない線がたくさん生まれます。
今度は役割を反転して描いてみます。
モデルをやりたい人も募りました。モデル役は3分間うごいてはいけません。
木炭はすぐに擦れてしまいますが、出来上がった絵が擦れないように、特別なスプレー(ケープ)を絵にかけて1日目の活動は終了。
行間休みと昼休みに出入り自由なとなりのスタジオには、へジョンさんがつくったガラスカプセルがたくさん並べられています。
カプセルは一つ一つ手づくりのため形も大きさもいろいろです。
こどもたちはカプセルを自由に触ったり、ライトを使って光を当てたりすることができます。
カプセルに光が当たると、それまでは見えなかった線や色、いろいろなものが見えてきます。
Day2以降はこのカプセルをメインに使って活動していきます。
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となりのスタジオとは?
取手市立山王小学校のひとつの教室が、アーティストと児童がともに活動するスタジオになります。
東京藝術大学取手校地で学ぶ、または卒業した海外にルーツのあるアーティストが児童や教員、地域の方とともに活動し、5月〜7月の間(最大20日程度)通い、作品を制作します。スタジオはアーティストの提案したテーマをこどもたち・教員が深め、探求する場として、そしてアーティストと児童が共に活動し対話を重ねる場となります。さまざまなバックグラウンドを持つアーティストたちがどんなことを考え、作品を制作するのか、その過程をこどもたちが一緒に体験・経験することで創造性や多様な価値観を育む場となることを目指しています。また、山王小学校の児童が普段学習している語学の実践的活用の場ともなっています。
令和6年度 取手市「創造する力、表現する力」を育むアーティストと児童の交流事業 前期プログラム となりのスタジオ
実施校:取手市立山王小学校
パートナーアーティスト:ジョ・へジョン
主催:取手市教育委員会
協力:東京藝術大学グローバルアートプラクティス専攻
事業企画運営:特定非営利活動法人 取手アートプロジェクトオフィス