ベースプログラム - 人材育成プログラム, TAPの現在地 - 藝大アーツプロジェクト実習:多様をほぐすストレッチ
近日開催 2024/12/25
日常のさまざまなシーンで「多様」という言葉に出会うようになりました。「多様であること」は当たり前に大事なこととして扱われはじめています。
でもこの言葉が使われれば使われるほど、「多様」はぼやけ、さまざまバラバラなはずの存在が見えづらくなっているようにも思います。
それぞれ状況の異なるわたしたちは、「多様であること」とどう関係しているのでしょうか。
今回の研究会では、「多様」という言葉の重なりの中で凝り固まった体と頭を伸ばして、
この言葉の内と、未だ外にあるものに、ひとつひとつ出会う時間を持ちたいと思います。
”多様”をほぐすために、それに取り組む現場を訪問してその場の人と言葉を交わし、空間の様子や活動のあとなど、さまざまな情報を体感する機会をつくるエクスカーション。
今回は在日朝鮮人・韓国人が多く住み、長年民族差別に向き合う活動を行ってきた地域である川崎市桜本の高齢者施設、保育園などの施設を訪れ、民族、障害、年齢などの垣根を越えた共生のまちづくりの実践を、その歴史的背景とともに学びます。
こちらのフォームからお申し込みください。
朴栄子(パク・ヨンジャ)
社会福祉法人青丘社桜本保育園園長。社会福祉法人青丘社が地域に生まれ、桜本保育園を開設して50年になる。子どもたちの育ちを支え、差別をなくす土台の活動として発足した桜本保育園。そこから地域子ども会や学童保育の運営、子どもたちへの学習支援を通じ、子どもたちが差別に屈することなく、胸を張って生きる地域活動が広く展開されてきた。そして、行政とのパートナーシップを結び、ふれあい館の設立、さらに、高齢者、障がい者の生活支援の地域活動を広げ、共生のまちづくり推進している。在日2世の朴栄子さんは、保育園の保育士から始まり、学童保育指導員、ふれあい館勤務を経て、現在、桜本保育園の園長。多文化共生保育の実践を展開している。
コーディネーター 遠藤純一郎(えんどう・じゅんいちろう)
2018年東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。2018年に性教育を扱ったカレンダー制作やワークショップなどを行うチーム「白いチューリップ」を立ち上げ、全体のディレクションやデザインなどを担当。2021年より「アスUS」のメンバーとして、主に美術大学におけるハラスメントについて考える勉強会の企画・運営を行う。2022年より関東大震災時に虐殺された朝鮮人の追悼式を準備する集まり「百年(ペンニョン)」に参加し、朗読パフォーマンスの準備などに関わる。その他、広く人権や社会運動と表現の関わりに関心を持ちながら、勉強会などのイベントを行う。
ディレクター 羽原康恵(はばら・やすえ)
NPO法人取手アートプロジェクトオフィス理事・前事務局長。アートコーディネーター。国際関係学を経て芸術支援を学ぶ。2005-06年取手アートプロジェクト(TAP)インターン、07-08年(財)静岡県文化財団のち取手に戻り、TAPの芸術祭型から通年型、またアーツセンター期への転換を担う。2022年より東京藝大アーツプロジェクト実習がはじまり、地域の中で活動する実践の現場を担当。
主催:東京藝術大学 藝大アーツプロジェクト実習 取手コース
事業連携:取手アートプロジェクト/たいけん美じゅつ場 VIVA
特定非営利活動法人 取手アートプロジェクトオフィス
〒302-0001 茨城県取手市小文間5000 東京藝術大学取手校地福利施設 藝大食堂2F
TEL:0297-84-1874 (火・金 13:00-17:00)
Email: tap-info@toride-ap.gr.jp
ロゴデザイン:森垣賢