アートのある団地 - 上原耕生「IN MY GARDEN」
終了しました 2014/05/23
戸頭駅の目の前、戸頭団地の玄関にあたる6-30-6号棟の足場か解体され、作品のひとつが完成しました!
遠くからでもよく見えます。
実は全て壁画ではなく、立体表現もされています。
そして、写真には映っていないところに、この作品のストーリーの大切な部分が描かれています。
ぜひ、現地にて全容を確認してみてくださいね。
6-30-5号棟、6-30-3号棟と、着々と工事は進行しています。
このあと、6-30街区では、計3棟7面に作品が登場。
プロジェクト解説とキャプションが設置され、全ての完成は今夏です!
撮影:伊藤友二
「IN MY GARDEN」プロジェクトは、UR都市機構による長期修繕の外壁補修工事と組み合わせ、居住空間の外壁をアート作品化するプロジェクトです。2013 年6 月から約2ヶ月、戸頭団地やその周辺にお住まいの方々を対象に、「戸頭団地にまつわるエピソード」を集めました。寄せられた約90 通のエピソードからアーティストが着想を得て、団地の壁にアートを展開していきます。まずは、6-30 街区の3棟の妻壁より着手していきます。2014年3月よりアートに関する工事を開始し、2014年7月に完成を予定しています。
部屋の窓から眺める外の風景は見る人それぞれに馴染みのある「私の風景」である。 窓の外に見える団地の壁自体も、景色の中に溶け込みながら風景の一部になる。 みなさんから寄せられたエピソードを、 「隣人との繋がり」や「みんなの好きな場所」をキーワードとして 団地の壁に住む架空の住人を連想させる設え(デザイン)にしたいと思う。 こんなファンタジーのような現象を「私の“庭”で起こっている不思議なアート」として 多くの方々が感じてくれたならーーー。 上原耕生
現代美術家。1982年沖縄県生まれ。2010年東京芸術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。美術館やギャラリーといった既存の展示空間や手法にとらわれず、外壁や空き地等の日常空間を使い、空間そのものを作品化する表現を行う。壁画シリーズの他にペインティングと映像の光を掛け合わせた『white paintingシリーズ』等がある。2011年より茨城県大子町にある精神科病院にて造形教室の専門スタッフとしても活動中。