2008年より、海外のアートプロジェクトやアーティスト・イン・レジデンス等の芸術団体にアーティストを派遣し滞在制作をおこなっています。
またスタッフも派遣し、滞在する地域や受け入れ団体の組織についての調査も実施してきました。
海外との積極的な交流により、アーティストやスタッフが行き交うネットワークづくりをおこなっています。
これまで取手アートプロジェクトが交流を続けてきた韓国・安養市のSEOKSU ART PROJECT(SAP)の10周年記念として開催される、安養市、光州市の2市において開催されるパフォーマンスフェスティバル(SAP2012 International Performance Art Festival)に、TAP2006・2008・2010参加アーティスト、山中カメラを派遣します。
TAP2008でのパフォーマンスの様子
◎本プログラムに関するニュースはこちら
独立行政法人 国際交流基金との連携により、2012年2月の一ヶ月間海外からの若手クリエーターを受け入れ、取手での交流プログラム、リサーチ等のサポートを行います。
今回取手アートプロジェクトが受け入れる若手クリエーターは、ニュージーランドでキュレーターとして活動をしているLaura Preston(ローラ・プレストン)です。彼女は震災のために大きな被害を受けたNZ・クライストチャーチおよび日本の東日本大震災ののち、どのような形で自然(人、社会的つながりも含めたもの)を捉えるか、ということを問題意識におき、ドキュメントを完成するための完成のフィールドワーク、リサーチを行っています。取手井野団地に1ヶ月間滞在し、TAP活動拠点いこいーの+Tappinoほか、自治会イベントのお手伝い、取手アートプロジェクトへの活動参加を通じてコミュニティに根付こうとしている芸術活動について参与観察型リサーチを行っていきます。
◎国際交流基金JENESYSプログラムについてはこちら(http://www.jpf.go.jp/j/jenesys/)
韓国安養市のアートスペースStone & Waterが主催しているSEOKSU ART PROJECT(SAP)に、今年もアーティストを派遣しました。 SAPとのアーティストの派遣事業は2008年から開始され、今年で5年目を迎えます。2011年はTAP2008に公募作家として参加した佐藤未来さんを派遣しました。
安養市はソウル市内から地下鉄で30分程のところにある人口64,000人程の都市です。
Stone & Waterでは2002年からこの場所で活動を始め、これまでさまざまなプロジェクトをおこなってきました。
レジデンス事業は2007年から開始され、海外から数名のアーティストを招聘し、2ヶ月〜3ヶ月間の滞在制作、そしてStone & WaterのあるSEOKSU MARKET内の空いているスペースを使って作品が展示されます。
TAPではこうした海外との交流プログラムを積極的に取り組んでいくことにより海外のアート団体とネットワークを構築していきます。
supplement space Stone & Waterが企画し、韓国・安養市にある石手(Seoksu)市場を拠点として展開されるアートプロジェクト。安養市の社会問題・歴史・環境をテーマに開催している。レジデンスプログラム、多様なワークショップの開催、出版事業、アートプロジェクト開進などの活動をおこなっている。文化芸術教育プログラムを通じて学校文化芸術教育を支援する事業等も進行しており、地域文化活動の関係者には、新しい形態の同時代美術を媒介するプログラムの開発でも知られている。
館長:パク・チャンウン氏(美術出版社アチムメディア代表)
「Stone&Water」は、安養(アンヤン)市ソクス市場内に位置しているオルタナティヴ・スペース。文化の代案性や、主流と非主流の対立や断絶を考えるのではなく、代理し補充することを考えるオルタナティブ・スペースたることを標榜している。2002年開館当時、リュウ・ビョンハク氏による開館企画などで、各大手新聞社と芸術界の注目を浴びた。 Stone&Waterでは多数の企画者が1つの展示を企画する特徴をもち、これまでの展示はビエンナーレ監督、美術家、作家、独立したキュレーターなどが企画している。スペースでの展覧会のみならず、「アンヤン川プロジェクト F.L.O.W」や
「Seok-su Art Project」などを企画し、文芸振興基金の助成を受けている。