まちの風景に表現を取り入れる仕組みとして、取手アートプロジェクトでは環境整備事業として2003年より壁画プロジェクトなど、まちのハードに対してのアプローチをおこなってきました。
2012年度から、戸頭団地の外壁修繕に際する壁面へのアート作品設置プロジェクト「IN MY GARDEN」がスタートしています。「IN MY GARDEN」では、コアプログラム《アートのある団地》ダンチ・イノベーターズ!のチームメンバーのひとり、上原耕生がプロジェクトを担い、団地の住民から寄せられた戸頭団地にまつわるエピソードが団地の壁面に現れ出る作品をつくっていきます。現在、2014年夏の竣工に向けて事業が進行しています。
取手市の中心に位置する東日本ガス社の球形ガスホルダーを若手アーティストの発表の場として開き、デザインコンペをおこなっています。現在、取手市には2機の球形ガスホルダーがあり、大きいものには竹下県(先端芸術表現科4年・2005年)、小さいものにキジマ真紀(現代美術家・上記画像・2010年)のデザインが採用されています。
2010年度に実施した指名デザインコンペは下記の要領でおこない、キジマ真紀の作品が選ばれました。のどかな田園風景の中にそびえる球形ガスホルダーのもつ危険物としてのイメージを緩和し、周辺の景観とマッチしたデザインとして、「芸術のまち」を標榜する取手市の新たなアートスポットとなっています。
TAPの拠点であるTappinoが位置する取手井野団地3街区ショッピングセンターエリアの外壁塗り替えに際し、エリア一帯の一階をアーティストによる統一デザインとするカラーリング計画です。
井野アーティストヴィレッジおよび東京芸術大学のアーティストのみなさん、また取手井野団地住民の方の協力のもと、デザイン決定、実現しました。
最終審査にて、佐藤時啓研究室のデザインをベースに、大塩博子提案のシルエット案を取り入れる折衷案となることが確定し、2010年7月塗装が施されました。