ベースプログラム - 中間支援プログラム
終了しました 2021/01/12
芸術家:懸谷直弓
懸谷直弓が行ったのは、クラブ内に豊富にストックされていた段ボールを活用した、立体工作のプログラムです。ロールプレイングゲームから着想を得て、支援員やサポートスタッフ(芸術家の活動補助を行うスタッフ)など、その場に居合わせる大人を「(制作の材料をくれる)商人」とし、それをイメージさせる衣裳を懸谷自身が纏うなどの演出をしました。子どもたちが生み出していった作品は、ファンタジックな帽子や2人で入れるほどの大きな家、ドラゴンがいるジオラマなど形も大きさもさまざま。懸谷は子どもたちのアイディアを丁寧に聞き出しながら形にするためのヒントを伝え、個々の要望に応じてサポートしていきました。更に完成した作品を教室内に展示し、ライティングを施した上での鑑賞も行うなど、日常の中に非日常をつくり出す工夫で、子どもたちの制作意欲を高めました。
普段から工作が好きな子が多いトマトクラブですが、低学年から高学年までが入り混じっての活動には一人一人進度の差があり、飽きさせない工夫をすると同時に、同じものをつくり続けたいこだわりも叶えるなど個別の対応が求められました。懸谷は根気よく向き合い「およそ1ヶ月間活動をともにすることで子ども一人一人の特性が分かって距離も縮まり、良い形で制作できた」実感があったようです。