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終了しました 2019/08/07
長雨の7月が終わり、からっと暑く晴れた8月6日。取手市福祉交流センターで、「とりでアートの日。ワークショップ『いつでもどこでもだれでもできる裂織を楽しもう』」を開催しました。
今回体験する「裂織」は、東北の漁師の家庭の生活の中から生まれたそうです。なかなか木綿の布が各家庭まで入らなかった時代、寒い海に出る家族のためにあたたかい防寒着をつくりたいという思いから、使わなくなった布を裂いて織り、厚い布をつくったことで裂織(南部織)が生まれたといいます。黒澤明の作品にも登場したとか。
講師の野口さんは、昔柏市の校長先生をしていらしたときに裂織に出会って、すべてが無駄なく、リユースされた素材でつくることができる、昔の人々の生きる知恵も織り込まれたこの織りの方法に感銘を受けたそう。そこからグループさ・き・お・りの代表として、ご自身の作品をつくるかたわら、裂織のおもしろさを各地で伝えるワークショップを実施されています。
今回は、家に持って帰ったあとに自分で好きな織りに挑戦するための基礎の織り方をまなぶ!が目標です。ワークショップでは一連の基本の作業を知るため、コースターをつくります。経糸(たていと)が入ったダンボール織り機を準備したら、裂いた布を緯糸(よこいと)としてダンボール製の「杼(ひ)」に巻いて、最初のひと織りのスタートです。
先生が準備してくれた裂き布は、ハンカチ工場から出る切れ端と、それを草木染で染めたものの2種類。それぞれ、好きな方で織り進めていきました。途中で色を切り替えたり、デザインを試みる参加者もいました。
ひとつとびに経糸をすくって、その下に「ひ」を通します。次はさっきと違う経糸をすくって戻る。10cmかける10cmのサイズまでひたすら一段ずつ織りを繰り返していきます。
集中力が必要な反復作業は、緻密に黙々と織り続ける子、つかれちゃったけど最後まで頑張る子、エネルギーを使い切って、お父さんお母さんの出動!となる子などなどさまざまでしたが、ほぼ2時間みっちり一生懸命につくって、みんな素敵な作品ができあがりました!
完成したコースターを、こちらもリサイクルでつくった紙の額に入れて完成。ダンボール織り機はセットで持ち帰れました。おうちで着なくなったけれどとっておきたい赤ちゃんの頃の洋服や、色んな色の布を使っての作品など、次回作もぜひ!つくってみてくださいね。
2019年度 取手の芸術活動連携サポート事業(取手市文化芸術課)
取手アートプロジェクト実施本部
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