ベースプログラム - 環境整備プログラム
終了しました 2015/01/29
2014年10月に開始した「あしたの郊外」プロジェクトの公募締切が、いよいよ1月31日までと近づいてきました。
郊外の家、暮らしに対するあらたなプランを募るこのプロジェクト。
「あしたの郊外」ウェブサイトでは、集ってきたすべてのプランを公開しています。
どんなプランが集ってきているのか、いくつかをご紹介します。
”窓や天井などから光差すステンドグラスの色彩によって生起する刻々と姿を変える光の戯れにより、室内における新たな空間との調和を提案する。
時に光は自己の内面と対峙させる役割を持つ。 人は光により内面的豊かさを構築・維持し何か気付きを得たなら、やがてそれは一人一人が、各々の意味を持って自分らしく生きる意味を追及することに繋がるのではないだろうか。
見えないものを見ようとする。その姿勢から派生する『心の豊かさ』がやがて家に集う住民の個性、そして郊外地域の魅力となる事を切望して本プランは提案されるのである。”
”空き家の多い街にはネガティブなイメージが付きまとう。怖い、暗い、一人で歩きたくない。空き家が多いことで、人がはなれ、更に空き家が生まれる。負のスパイラルに陥る。 本プランではそのネガティブなイメージを覆し、ポジティブなイメージの空き家を提案する。それは人ではなく光が住む空き家。空き家の躯体だけを残し、ガラスや反射板を利用して、空き家内に設置した光源から光を周囲に届ける。街は明るくなり、人が集まり、周囲から空き家がなくなる。一つの空き家が周りの空き家を埋める。ヒカリノスミカは建物の一部でもよい。例えば、2階のフロア全て。例えば、台所の一部。ヒカリノスミカが増えれば、街全体が活気づく。”
”住み手が住宅を解体するプロジェクトを提案する。
人が減り、いずれ衰退する郊外、そこにある耐久年数も限られた住宅。また、空家問題に対して、空室率を減らす事が郊外に向き合った結果だとは思えない。需要がなくなっていく事も考えなくては行けない。いずれは解体する時がくるだろう。
私は、少しずつ住宅を解体して行く。つまりはダイエットするのだ。モノとしてもコトとしても解体し、家は軽くなり、様々な負担も減ることだろう。
自ら解体するという手法・行為の結果、長い時間をかけ郊外や空家を体感する事になり。副産物として出る材料の見方だって変わるだろう。
最後には何が残るのか、墓石が形成されるのか、新しい住宅のカタチが垣間見えるのか。その結果を私たちは知るべきだと思う。”
”郊外の街に新しい市民を迎え入れる。しかしそれは人間ではない動物。
動物を市民として登録し、地域単位で一緒に市民生活を営む。
彼らが市民になっていくことを通して、さまざまな課題や葛藤が生まれてくるだろう。しかしおそらくそれらは、この制度の上で暮らしている私たち自身に全てかえってくることになると思う。私たちがこの場所で生活すること、市民の権利について考えながら新たな街をつくっていく。
●動物市民の福祉
もちろん動物たちは市民としての自覚に乏しく、人間たちの暮らしに慣れない部分も多いので、彼らの生活を支える福祉制度も同時に整えていく。
・ 取手市役所動物市民課(仮)の設立
・ 地域ぐるみで動物市民を支えるしくみをつくっていく。
●動物市民の住居
空き家を改装し、その動物に対応する住居に改装していく。
●動物市民の市民権
登録された動物は、一般市民と同等の権利を得る。
しかし社会はそれほどまだ成熟していないので、彼らの当たり前の権利を得るための活動を地域単位で行っていく。 例
・動物芸術祭(表現の自由)
・動物運動会(オリンピック出場を目指す)
・動物自由民権運動(選挙権を得ることを目指す)”
”取手の新しい地域拠点となるシェアオフィスへの改修プラン。
元々産婦人科の入っていたRC3階建ての1階部分に5つのテナントスペースとシェアスペースで構成されるシェアオフィスを提案する。アーティストの拠点となっている拝借景には不思議な窓がある。その日の天候や出会う人によって表情を豊かに変える窓だ。このシェアオフィスは、テナントとシェアスペースの境界部は小窓が集まった巨大な窓で仕切られる。巨大な窓は、テナントとシェアスペースにひとの気分のように毎日表情を変え・移ろうインタラクティブな空間を生み出す。”
家のハードに対するもの、暮らし方に対するもの、これからの郊外に起こりえること… 他にもさまざまなプランが集ってきています。
ぜひご覧になって「自分がこのプランで暮らしたら?」を想像してみてくださいね。
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