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レポート:令和4年度「放課後アートの時間」取手小学校杉の子クラブでの活動

終了しました 2023/01/30


各芸術家活動レポート

取手小学校 杉の子クラブ 

派遣芸術家:名取愛梨 + 郭 瑞麟
(2022/11/14~2023/1/30の8日間)

●活動の概要
 苔や石などの自然物と人工物を組み合わせて自分だけの「テラリウム」を作るプログラムを行いました。初めの2回は野外での素材探しや植物のスケッチを行い、その際の気付きや拾い集めた物を制作に生かす段取りを組みました。活動には芸術家の名取さんと郭さんに加え、海外にルーツをもつサポートスタッフが日替わりで同行。子どもたちは毎度、国際色豊かなメンバーと交流しながら賑やかに活動し、見つけた素材を友達と譲り合う優しさも見せていました。身近な自然を観察し獲得した素材―小石や木の葉などを配置することで作品のオリジナリティと愛着が増し、それぞれの小さな世界を誇らしげに見せ合う姿が見られました。

●子どもたちの反応
 子どもたちは芸術家たちと一緒に身近な植物をよく観察し、スケッチでは葉の一枚一枚、細かいところも見つけて描いていきました。テラリウム作りでは賑やかに、やや興奮しながらも自分だけの苔の庭に集中。苔が生き物と聞いて不思議そうな様子でしたが、自ら拾ってきた素材とともに理解を深めながら、各々が見立てた山水の風景や畑などを容器の中に表現していきました。作品を見せ合う場面では、ポイントを紹介したり友達と褒め合ったりしながら出来栄えを一緒に喜び、終了後は机や身の周りの掃除を手伝ってくれました。活動を通じて芸術家たちと親しくなり、自分が参加しない日にも声をかけてくれたり、様子を見に来たりする子もありました。

 

名取 愛梨 + 郭 瑞麟(なとり あいり+かく ずいりん/絵画、工芸、インスタレーション、パフォーマンス)
両者ともに東京藝術大学大学院在学。名取は子どもに美術を教えた経験が複数回あり、郭は高校生に向けての美術教育に2年間携わっていた。
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