ベースプログラム - 中間支援プログラム
終了しました 2020/12/17
芸術家:杉村紗季子
杉村紗希子が行ったのは、身近な素材を組み合わせた工作のプログラムです。クリアコップとカラーフィルムでつくるステンドグラス風の飾り・モールでつくるオリジナルの文字のカレンダー・段ボールと輪ゴムでつくる楽器、といった異なるテーマの工作を、1,2年生と3~6年生とで日を分けて進行します。最後は余った材料で花や虫をつくり、1箇所に集めて花畑にするという、子どもたちがプログラムで経験した素材や手法を総合して制作できる段取りを組みました。一見気軽な工作のようで、カレンダーづくりでは、限られた本数のモールを切らずに折り曲げて文字を構成する条件があり、また楽器づくりでは、音の鳴る仕組みを自分で編み出す発想力が求められ、学年によっては取りかかるまでに時間が必要な場面もありましたが、少しのヒントやきっかけで集中して手を動かせるように。最後の花畑づくりでは、各自がもつ素材の不足や余剰を声をかけ合って補うなど、子ども同士の協力関係も生まれました。
材料用具や参考資料を豊富に揃え、その管理も含めた綿密なプランを実行した杉村。保護者が迎えに来る時間など、それぞれの都合がある中で自己実現できる活動を組み立てる難しさがありましたが、子どもたちはつくりたいものを考え、杉村からの助言も得ながら自分なりに工夫していました。