ベースプログラム - 中間支援プログラム
終了しました 2021/01/18
芸術家:傍嶋 賢
傍嶋賢が行ったのは、絵画の基礎を踏まえながら絵を描く楽しさを体験するプログラムです。1~4年生を対象に行った「大きな紙に動物を描こう」では、テーブル3台を覆うほどの巨大な画面にクレヨンで、低学年は物怖じせずに伸び伸び描き、中学年には動物の写真を見ながらしっかり描こうとする姿が見られました。加えて「蛍光クレヨンで海の生物を描く」では、深海を思わせる黒い画面を透明感ある魚たちで埋め尽くし、完成後ブラックライトで照らして鑑賞する場面では幻想的な光景に歓声があがりました。更に5~6年生には「高学年対象のデッサン教室」が開かれ、鉛筆の基本的な使い方・形の捉え方・光の方向などの説明を受けた子どもたちは傍嶋が想像していた以上の集中力を発揮。目に見える世界をリアルに描く喜びを感じている様子でした。そして最後は全学年の90人近くの子どもたちが参加し「パズルのピースに“将来の夢”を描く」回。ハガキ大のパズルピースに一人一人カラフルに描き込み、つなぎ合わされたみんなの夢が大きく広がっていきました。
「子どものワークショップは不慣れ」と話していた傍嶋でしたが、学年ごとの発達段階や興味に応じた計画を立て、実演や声がけで子どもたちを惹きつけていました。絵を描くというシンプルな活動を多様な場面設定のもと行い、創作の楽しさを子どもたちに伝えることができました。