ベースプログラム - 人材育成プログラム, TAPの現在地 - 藝大アーツプロジェクト実習:多様をほぐすストレッチ
終了しました 2024/09/17
日常のさまざまなシーンで「多様」という言葉に出会うようになりました。「多様であること」は当たり前に大事なこととして扱われはじめています。
でもこの言葉が使われれば使われるほど、「多様」はぼやけ、さまざまバラバラなはずの存在が見えづらくなっているようにも思います。
それぞれ状況の異なるわたしたちは、「多様であること」とどう関係しているのでしょうか。
今回の研究会では、「多様」という言葉の重なりの中で凝り固まった体と頭を伸ばして、
この言葉の内と、未だ外にあるものに、ひとつひとつ出会う時間を持ちたいと思います。
近年、新しい施設のオープンやマンガの影響でアイヌ文化への注目が高まっていますが、今回はそんなアイヌ文化の話を通して「多様性」について考えます。
ゲストの北原モコットゥナㇱさんは、関東に生まれ育ったアイヌ、日本の民族的マイノリティであるアイヌとして感じる違和感から、「アイヌもやもや」という本を書かれました。
マイノリティとして感じる違和感とはなんなのか、はたまた文化とはなんなのかということをじっくり考えてみる機会になればと思います。
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北原モコットゥナㇱ(きたはら・モコットゥナㇱ)
1976年,東京都生まれ,埼玉県そだち。yankemosiri(樺太)出身の祖母をもつ。千葉大学博士課程 修了。北海道大学アイヌ・先住民研究センター教授。研究分野は,文化人類学,アイヌ民族の宗教,アイヌ語,口承文芸。アイヌ民族の民族誌(文化・社会などの調査記録)や説話を分析し,在来的な信仰についてアジアの諸文化との比較研究を行っている。著書に,『アイヌの祭具 イナウの研究』(2014, 北海道大学出版会),『アイヌのもやもや:見えない化されている「わたしたち」と,そこにはふれてはいけない気がしてしまう「わたしたち」の。』(2023,303BOOKS)などがある。漫画『ゴールデンカムイ』の監修も担当。
コーディネーター 遠藤純一郎(えんどう・じゅんいちろう)
2018年東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。2018年に性教育を扱ったカレンダー制作やワークショップなどを行うチーム「白いチューリップ」を立ち上げ、全体のディレクションやデザインなどを担当。2021年より「アスUS」のメンバーとして、主に美術大学におけるハラスメントについて考える勉強会の企画・運営を行う。2022年より関東大震災時に虐殺された朝鮮人の追悼式を準備する集まり「百年(ペンニョン)」に参加し、朗読パフォーマンスの準備などに関わる。その他、広く人権や社会運動と表現の関わりに関心を持ちながら、勉強会などのイベントを行う。
ディレクター 羽原康恵(はばら・やすえ)
NPO法人取手アートプロジェクトオフィス理事・前事務局長。アートコーディネーター。国際関係学を経て芸術支援を学ぶ。2005-06年取手アートプロジェクト(TAP)インターン、07-08年(財)静岡県文化財団のち取手に戻り、TAPの芸術祭型から通年型、またアーツセンター期への転換を担う。2022年より東京藝大アーツプロジェクト実習がはじまり、地域の中で活動する実践の現場を担当。
主催:東京藝術大学 藝大アーツプロジェクト実習 取手コース
事業連携:取手アートプロジェクト/たいけん美じゅつ場 VIVA
特定非営利活動法人 取手アートプロジェクトオフィス
〒302-0001 茨城県取手市小文間5000 東京藝術大学取手校地福利施設 藝大食堂2F
TEL:0297-84-1874 (火・金 13:00-17:00)
Email: tap-info@toride-ap.gr.jp
ロゴデザイン:森垣賢