レポート, アートのある団地 - いこいーの+Tappino, アートのある団地
終了しました 2026/04/07
毎年恒例のいこいーのこども食堂は、井野団地&取手市内のおもしろく誰かのためになることを頑張る大人が集まった「よいなかまの会」と、あーと屋図工室、取手アートプロジェクト&サポータースタッフが一緒に考え、連携プレーで運営しています。
今年度は、URさん、日本赤十字社さんとの共同開催で行いました。
午前と午後の2部制で、午前は日本赤十字社さん、常磐大学さんと一緒に防災食をつくって食べるワークショップ、午後はあーと図工屋の浅野純人さんとのアートワークショップでした。
第1部のワークショップは、「カレーまぜごはんをつくろう!」です。
常磐大学で栄養について学ぶ学生さんと日本赤十字社のみなさんが考えた、災害が起きたときにどんな人でも食べられる「カレーまぜごはん」のレシピをみんなでつくって食べてみました。

今回のワークショップでつくった「カレーまぜごはん」は、ハイゼックスという、災害時などの炊き出しに使用する災害救護用炊飯袋を利用してつくるごはんです。日本赤十字社さんと常磐大学の学生さんが開発したレシピで、脂質異常症の方でも食べられるよう、成分を考えてつくられています。
脂質異常症とは、血液中の脂質が多すぎる、または少なすぎる状態になる病気で、悪化しないようにするためには、タンパク質や野菜などの栄養が不足しないようにすることが大切だといいます。また、脂質異常症の人向けの食事は、高齢者や高血圧、糖尿病、心疾患などをもつ人にもメリットがあるそうです。
災害が起こり、避難所生活をするとなったとき、どんな人でも安心して食事ができることの大切さを強く感じました。

今回は、いつものいこいーのこども食堂でも調理を担当してくださっている、地域のみなさんにもワークショップにご参加いただき、幅広い年代で一緒に取り組むことができました。
刻んだ材料を袋の中に順番に入れていくだけで簡単に調理ができる手軽さに、驚きの声も。
レシピを考えた常磐大学の学生さんたちもサポートに入ってくださり、どの年代の方も協力しあいながらスムーズにカレーまぜごはんを完成させていきます。

材料を全て袋へ詰め終わったら、まとめて湯煎をします。
その間の待ち時間では、日本赤十字社さんが防災講習を行ってくださいました。
まずは、災害用毛布を使ったガウン作り。避難所になる学校の体育館などは、冷え込みやすい環境です。そんな環境で、少しでも暖をとるのに役に立つ災害用毛布の使い方を教わりました。
着物を着るような要領で、身体にガウンのように羽織ります。身体の大きさによってサイズの調整もでき、着たまま動くこともできるので、どんな人でも着ることができます。
着付けなども慣れているであろうみなさんは手際よく他の人に毛布を着せていて、慣れていない人やこどもたちも、数人で協力しながら上手にガウンを作っていました。

次に、同じく避難所生活での寒さ対策として有効な、新聞紙を使った足カバー作りを体験しました。
ここでは小学生たちの覚えのはやさと器用さが光り、自分のものを素早くつくったあと、他の人の足カバーをつくりに回っていました。
ご高齢の方も、小学生たちが丁寧につくってくれた足カバーを笑顔で履いており、あたたかな時間になったように思います。

講習を終えるころには、湯煎にかけたカレーまぜごはんも完成に近づきます。
写真のようにまとめてつくることができ、大きめの鍋と火があれば、大人数への配食が可能です。
ついに、実食の時間。袋からお皿へ中身を出すと、山盛りのごはんが出てきます。
栄養はもちろんのこと、ボリュームまで満点で、みなさんびっくりしていました。
全員そろって「いただきます」をし食べてみます。会場からは、「おいしい!」の声が。
やはり、「防災食」と言われるとあまり良い味のものは想像がつかないようで、保存がきく食材を使ってこのように調理ができるのは嬉しいというコメントもありました。
地域のなかのつながりも薄れてきて、幅広い年代が集まることも少なくなってしまった今、みんなが協力しながらともに防災について学ぶ、良い機会となりました。
第2部は、毎年恒例アートワークショップ。今年は「古紙をつかってあったか楽しい上着をつくろう」でした。
午前の防災というテーマに合わせ、身近な素材で非常時にも役に立つ上着をつくってみるワークショップを開催しました。

防災というテーマでワークショップに取り組むのは初の試みでしたが、第1部と続いて新たな意識を生む良い時間になりました。

古紙で上着をつくり、思い思いにテープや色紙でデコレーションをして、自分だけの防災グッズが完成。
「自分の好きなもの」や「自分のとくいなこと」をデコレーションすることに挑戦している人もいました。
「食べること」、「工作すること」、「踊ること」などなど、たとえば避難所ですごすことがあったとき、話のきっかけができたり、手伝ってもらえますか?いっしょにしませんか?という投げかけができたりするきっかけにもなるのでは!という講師のアーティスト、あさのさんの投げかけでもありました。
ちいさいひとたちはのびのび制作!
子どもも大人も、個性あふれる上着を身にまとっていました。

幅広い世代で防災について考えることはもちろん、楽しく制作することで防災に対するイメージをやわらかく、自分たちで工夫することができるもの、として感じられたように思います。

当日の調理サポート、ワークショップサポート、食材の提供など、「いこいーのこども食堂」をサポートいただける方をいつでも募集しています。ご興味をお持ちの方は、本ページ下部のお問い合わせ先まで、お気軽にご連絡ください。
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