アートのある団地 - 宮田篤+笹萌恵「リカちゃんハウスちゃん」
終了しました 2014/01/24
きょうは井野団地のお休み処、いこいーの+Tappinoの一角でおこなわれる、「ちくちくブライダル」展の搬入日でした。 この夏(https://toride-ap.gr.jp/danchi/?p=1356)に制作した、いこいーの常連のWさんとの「ちくちくブライダル井野団地」について紹介してゆく予定です。
営業中ですが、すみっこでどんどん作業してゆくと、いこいーのボランティアKさんから、ご結婚されたときの話(50年くらい前!)をうかがったりしました。 このころからいこいーのにいると、色んな方の結婚のお話を伺うようになるのですが、皆さん思い出している時はなんとなく新妻の顔というか、普段とはちがう感じになるのでこちらも楽しいです。
ちなみにKさんは、新婚の頃にふたりで行った「計測した体重が書かれた切符の出る体重計」というアトラクション(?)でもらった、「体重が書いてある切符」が今でもおうちにとってあるそうです。
お昼には井野小へ。午前中はマラソン大会だったそうです。あまりお話はできなかったけど、「ハウスちゃんの結婚相手はどんなひとだと思う?」という質問を置いてきました。 そしてまたいこいーのに戻り、どんどん展示作業をしてゆきます。
いこいーのの一角に、夏の制作のようすをドキュメント形式で時系列にまとめたパネルと、実際に制作した「あつしくんあさみさん結婚おめでとう」の旗、あと番外として井野団地のTさん夫妻へのインタビューをまとめたパネルを展示しました。夜までかかりましたが、なんとか完成。 準備した「ごあいさつ」文には、こんなことを書きました。
『「ちくちくブライダル」展では、井野団地の中にある「いこいーの+Tappino」を会場にして宮田篤+笹萌恵による「ちくちく地区:井野団地」の活動の一部を紹介します。 「ちくちくブライダル」は、2010年から継続して活動している「ちくちく地区:井野団地」において、今夏に制作された「あつしくんあさみさん結婚おめでとう」のちくちく旗の展示を中心に、その制作のようすを写真と文章で構成しています。 ふたつの「あつしくんあさみさん結婚おめでとう」の色や縫い目による印象の違いや、日常の光景の中でのさまざまな関わり・制作のようす、また特別企画としてご協力いただいた、井野団地在住のTさん夫妻へのインタビューなど、結婚をお祝いするひとつの言葉からのすこしとぼけた、あたたかいひろがりをご覧頂ければ幸いです。』
これは番外編の、井野団地のTさんご夫妻への、結婚についてのインタビュー「50年前のはなし」。
とくいの銀行ATMにもちょこっとかざりつけ。
そして「着れるハウスちゃんウエディング版」もあります。 男の子でも着れます。
宮田篤|1984年愛知県一宮市生まれ。愛知県立芸術大学美術研究科美術専攻修了、好きな食べ物はうめぼし。主な展覧会に2011年「1floor2011 道の草公園の壁」神戸アートビレッジセンター、2010年「ふしぎの森の美術館」広島市現代美術館など。2006,2008,2010,2011年に取手アートプロジェクトへ参加している。
笹萌恵|1986年東京都調布市生まれ。東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業、好きな食べ物はたまご。2009年よりユニット活動を開始し、全国各地で裁縫あそび「ちくちく地区」を展開している。取手アートプロジェクトでは2010年より「ちくちく地区:井野団地」を展開中。主に宮田が仕組みを、笹が裁縫を担当しているが、ちょいちょい入れ替わる。
総戸数2,276戸を数える取手井野団地。立場も世代も違う人びとの生活のただ中で、コミュニケーションを通じて変容していく場と表現。パートナーアーティスト、〇号棟の□□さん、▽から来た□□さん・・・ひとり対ひとりの関係性に基づいて起きる生活とアートの接触/同居/共鳴を通じて、「日常」の新たなかたちと可能性を探ります。