アートのある団地 - 宮田篤+笹萌恵「リカちゃんハウスちゃん」, アートのある団地 - いこいーの+Tappino
終了しました 2015/06/02
5月14日、晴れ。まだ5月も半ばにもかかわらず暑い。宮田さんも笹さんも半袖。
今日は、取手東小の4年1組から3組の子たちと「ひみつの授業」をする日です。
宮田篤+笹萌恵が2011年から井野地域で連載を続けてきたマンガ《リカちゃんハウスちゃん》。このマンガの主人公・リカちゃんが、閉校した井野小学校から取手東小学校へ編入することになったので、その紹介をするための授業です。
今日は、笹さんがおはなし担当。
《リカちゃんハウスちゃん》が取手東小に来ることになったいきさつをお話しています。
その横で宮田さんはすごい勢いで黒板に描く。
3年間の連載の歴史を15分にまとめてお送りした後は、4年生のみんなに「おたより」を書いてもらいます。
4つの「おたより」のテーマの中から、すきなものを選んで書きます。
東小での連載第一号のヒントになるかもしれない大事な「おたより」なので、4年生のみんなにはプレッシャーがかかる。
お友だちと相談したり、ひとりでじっくり考えたり。
マンガも読みながら。
そしてなかなかユニークな「おたより」が、集まってきました。
テーマ『リカちゃんの髪型をかんがえよう』
テーマ『リカちゃんが東小で発見したこと・失敗したこと』
テーマ『ハウスちゃんのあたらしい装備をかんがえよう』
テーマ『先生をマンガに登場させよう』
4年生3クラスの授業を連続でこなした宮田さんと笹さん。おたよりもどっさり集まって、手応えたっぷりの様子です。
《リカちゃんハウスちゃん》取手東小での連載第一弾は、6月中旬に発行予定です。同じころから、これまでの作品も取手東小学校の図書室で読めるようになります。今後の展開に乞う、ご期待。
宮田篤|1984年愛知県一宮市生まれ。愛知県立芸術大学美術研究科美術専攻修了、好きな食べ物はうめぼし。主な展覧会に2014年「美術館で夏休みーいつものミチのひみつキチ」刈谷市美術館(愛知)、2010年「ふしぎの森の美術館」広島市現代美術館など。2006,2008,2010,2011年に取手アートプロジェクトへ参加している。
笹萌恵|1986年東京都調布市生まれ。東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業、好きな食べ物はたまご。2009年よりユニット活動を開始し、全国各地で裁縫あそび「ちくちく地区」を展開している。取手アートプロジェクトでは2010年より「ちくちく地区:井野団地」を展開中。主に宮田が仕組みを、笹が裁縫を担当しているが、ちょいちょい入れ替わる。
総戸数2,276戸を数える取手井野団地。立場も世代も違う人びとの生活のただ中で、コミュニケーションを通じて変容していく場と表現。パートナーアーティスト、〇号棟の□□さん、▽から来た□□さん・・・ひとり対ひとりの関係性に基づいて起きる生活とアートの接触/同居/共鳴を通じて、「日常」の新たなかたちと可能性を探ります。