半農半芸 - 新小文間物語

レポート:ライフヒストリーを訪ねて #1

終了しました 2024/08/30


 TAP半農半芸学生スタッフの杉野です!

 アーティストの松原東洋さんを中心にスタートした小文間を多方面から探っていくプロジェクト「新・小文間物語」。2024年度はその企画の一つとして、茨城県立取手松陽高校演劇部のみなさんとともにリサーチを進めます。
 これまで「さまざまな形で小文間に関わる人々に話を聞く」という名目でインタビューを行ってきた我々ですが、今度は高校生たちがインタビュアーとして、我々が行ってきたことの追体験をしていきます。ということで、まずはプロジェクトに興味を持ってくれた高校生たちに会いに松陽高校へ。

 新・小文間プロジェクトメンバー一行で松陽高校を訪ねると、なんと入り口でお出迎えをしてくれている松陽高校生たちの姿が! 華々しく出迎えてくれた高校生たちの姿に若干怖気づいてしまう大学生の私です。
松陽高校の玄関で出迎えてくれた高校生4人。全員手を前で組んで礼儀正しく立っている。 玄関で出迎えてくれた高校生4人と、それを見て立ち尽くす新・小文間プロジェクト一行。

 大学生であるとはいえ、自分より年上の大人たちが一度に大勢で押しかけてきたらさすがに怖いんじゃないだろうか……という心配をひそかに抱えつつ、みんなでお昼ご飯を食べながらまずは近況報告。

学校の教室に集まる高校生と新・小文間プロジェクト一行。長机四つを四角に配置して、円になるように座っている。

 最初は少し緊張した雰囲気でしたが、高校生たちはすぐに普段の部活さながらの和やかな雰囲気に。テンポよく軽口を交わし合っているようすに、思わずこちら側も笑顔になります。

 話題は高校生たちの「自分が話を聞いてみたい人」へ。部活の先輩、小中学校で仲良しだった友だち、別の県から転校してきた元同級生……などなど。話を聞いてみたい人やその理由もさまざまです。高校生たちの話を聞きながら、新・小文間メンバーたちも自分たちが子どもだったころのことを思い返しているようすでした。

 高校生たちとのプロジェクトが正式に決定してからこうして会いに行くまで、私の心の中では「本当に興味を持ってくれているのだろうか? どこを面白いと感じてくれたんだろうか? 高校生たちの負担になっていないだろうか?」と心配事が尽きずなんだかそわそわとしていました。しかし、こちら側からの「このプロジェクトのどこに興味を持ったのか」という質問に対して、高校生たちがはつらつと「おもしろそう」「なんでもやってみたい!」と答えるのを見て、そんな心配は杞憂だったのかもしれないと感じました。これからこのプロジェクトがどんな風に展開していくのか、わくわくしながら高校生たちと並走していきたいと思います!

文:東京藝術大学音楽環境創造科学生 杉野若葉

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