アートのある団地 - 宮田篤+笹萌恵「リカちゃんハウスちゃん」, アートのある団地 - 宮田篤+笹萌恵「ちくちく地区」
終了しました 2011/11/28
取手アートプロジェクト《アートのある団地》では、2011年度4組のパートナーアーティストとともに、新たなコミュニケーション/面白い視点/異なる価値観が日常的に団地という生活の集積のなかで積層していく仕組みを形づくろうとしています。
パートナーアーティストの1組、宮田篤+笹萌恵は、団地に暮らす人びとから「ことば」をひきだし、それにこたえるかたちで作品を生活の風景の中にしのばせ、育てはじめています。団地のそこここにあらわれる住民と彼らとの交信は、ゆるやかに、糸が編まれていくように続いています。
団地の住民から、団地にまつわる「名前」や「気持ち」を聞き、それを一対の旗にしてひとつをそのことばにまつわる場所に、もうひとつを拠点となる場所につけていきます。色とりどりのフェルトでちくちくと縫われたカラフルな旗が、団地の中に増えていきます。
《これまでの「ちくちく地区」》
and more!
団地の掲示版6か所で連載スタート。「リカちゃんハウスちゃん」が取手井野団地に引っ越してきました。掲示板をみた人のことばが、次のお話になって、つながっていきます。
宮田篤|1984年愛知県一宮市生まれ。愛知県立芸術大学美術研究科美術専攻修了、好きな食べ物はうめぼし。主な展覧会に2011年「1floor2011 道の草公園の壁」神戸アートビレッジセンター、2010年「ふしぎの森の美術館」広島市現代美術館など。2006,2008,2010,2011年に取手アートプロジェクトへ参加している。
笹萌恵|1986年東京都調布市生まれ。東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業、好きな食べ物はたまご。2009年よりユニット活動を開始し、全国各地で裁縫あそび「ちくちく地区」を展開している。取手アートプロジェクトでは2010年より「ちくちく地区:井野団地」を展開中。主に宮田が仕組みを、笹が裁縫を担当しているが、ちょいちょい入れ替わる。
総戸数2,276戸を数える取手井野団地。立場も世代も違う人びとの生活のただ中で、コミュニケーションを通じて変容していく場と表現。パートナーアーティスト、〇号棟の□□さん、▽から来た□□さん・・・ひとり対ひとりの関係性に基づいて起きる生活とアートの接触/同居/共鳴を通じて、「日常」の新たなかたちと可能性を探ります。