半農半芸 - アーティスト・イン・レジデンス「‰」「%」
終了しました 2016/07/08
TAKASU HOUSEでは、若手アーティストを対象としたアーティスト・イン・レジデンス「%」プログラムとして成田優之と早川文彩を招聘しました。彼女らは今春から高須地区で畑を耕し、綿花やブルーベリーの栽培を学びながら滞在制作を続けてきました。
成田優之は、二十四時間歩きながら口に生米を含んで炊くというパフォーマンスや、厳冬期の北海道・弟子屈で作品をつくるなどの遊牧的な制作をしてきました。
修了制作では、画中空間の遠近感を誇張して描くことで、うつりゆく景色が浮き出てくるように感じられる「現代浮画」ともいえる作品を発表しました。
早川文彩は、岐阜の寂れた商店街に暮らしながら、現代日本の情景を特異な視点で捉え、空間に内在する言霊をひとつずつ紡ぎながら制作を続けている作家です。
卒業制作で発表した「Sn-Pb painting」シリーズの作品は、『和漢三才図会』(1713年)に記述されていた白鑞の製法を応用した技法で制作されました。 「拡張する光景」展では、約三ヶ月に渡り高須地区で暮らし、「半農半芸」活動を通じて創作された作品を発表します。
この土地で得た経験が若い二人の作家の中でどう芽吹き、変容していくかは今しばらく先を待ちながら、高須地区と彼女らが眼差す道程とが重なったこのひとときの結実を、ご高覧いただければ幸いです。
TAKASU HOUSE 統括ディレクター 本展企画:岩間賢
2016年7月22日[金] – 7月31日[日] の金・土・日 11:00 – 17:00
TAKASU HOUSE (茨城県取手市高須2156)
成田優之(画家) 1991年愛知県生まれ。2016年に東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻(壁画研究室)修士課程修了。 弟子屈芸術祭(北海道)、INOAC銀座並木通りギャラリー(東京)などで作品を発表。 作家は「壮大な主義主張ではない、目の前のキャンパスに、その時の成田優之にしかできない絵を描いている」と語る。
早川文彩(画家) 1993年岐阜県生まれ。2016年に愛知県立芸術大学美術学部油画専攻卒業。 ギャルリーくさ笛(愛知)、ぱるけ展(愛知)などで作品を発表している。 作家は「空間に存在するモノ・コトに対峙し、融解と定着を絶えず繰り返す現象を探ることに執着して作品を制作していきたい」と考えている。
ワークショップ「窓にかざる小さなステンドグラスをつくろう」
色とりどりのガラスを切ったりしながら組み合わせ、はんだゴテなどを使って窓にかざるステンドグラスをつくります。
講 師:成田優之(画家)、早川文彩(画家)
日 時:7月31日(日)13:00-16:00
※当日は高須公民館で夏祭りを開催中(10:30-14:00)
流しそうめん、焼き鳥、綿あめなどのお店が出店しています。(一部有料)
定 員:15組
対 象:小学生から大人(小学生は保護者同伴)
※付き添いの方で、ご参加希望の方はお問い合わせください。
材料代:1,200円 持参物:マスク、エプロン、軍手、タオル、水筒
※TAKASU HOUSEには冷房設備がございませんので、水分補給などのご準備をお願いいたします。
お申し込み方法
7/15から7/25までに以下のどちらかの方法でお申し込みください
●ウェブサイトの応募フォーム
int.toride-ap.gr.jp/artday2016 よりご応募ください
●ファックス
下記の情報をご記入の上、ファックス(0297-84-1874)にてお申し込みください
1.参加者全員のお名前、2.年齢(学年)、3.参加人数、4.電話番号、5.抽選結果用のファックス番号かメールアドレス