ベースプログラム - 中間支援プログラム
終了しました 2020/12/16
芸術家:木俣創志
木俣創志が行ったのは、マーブリング・和紙の折り染め・立体絵の具(紙の上に絞り出すと盛り上がって立体的になるクリーム状の画材)など、描写力に頼らない偶発性を取り入れた描画のプログラムです。水の流動で生まれるマーブル模様や、紙の折り方と色づかいでさまざまに変化する折り染め模様を子どもたちは楽しみ、その上に水彩ペンで絵を描き加える段階でも、模様を風景や宇宙などに見立てるなどして夢中で取り組んでいきました。更に立体絵具は、本プログラムのために特別に用意された画材で、子どもたちはもちろん開発した木俣自身にとっても初の試み。子どもたちは鉛筆での下絵の段階から満足いくまで何度も描き直すなど、木俣が驚くほどの熱意を見せ、魅力的な作品が生まれました。
木俣によれば「アートは自分1人で向かっても別の世界へ連れていってくれることを体験してもらうため、ワクワクするものを用意した。新しい造形遊びの実験にもなった。」とのこと。それまで数多く実施してきたワークショップの中でも挑戦的な場として手応えを得たようです。加えて、活動の準備から子どもたちに任せる段取りを立てたことで、制作はもちろん後片づけにも積極的に取り組むなど、自主性を発揮できる場となりました。