ベースプログラム - 中間支援プログラム
終了しました 2020/12/14
芸術家:松原東洋
松原東洋が行ったのは、その場での即興的な舞踊と子どもたちの反応とが通い合う身体表現のプログラムです。初日を終えた直後に新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、クラブに通えない日が続くという困難に見舞われましたが、松原は自身のパフォーマンスを撮影し、ビデオレターにして子どもたちに送り届けました。そして対面での活動再開後は「TOYO TV」と題した手づくりの大きなフレーム越しに、子どもたちとコミュニケーションをとりました。宇宙人になりきって宇宙語で会話したり、松原のマイムに子どもたちが楽器の音を合わせたり、更には新聞紙を丸めて投げる・刀状にしてぶつけ合うなどの行為も加わって、互いの感覚を取り交わすセッションが繰り広げられていきます。同時に、フレーム下に設けたポストに届く子どもたちからの手紙もセッションの手がかりとなり、子ども一人一人がやりたいことや伝えたいことを引き出していきました。
「理屈や目的に縛られず、その時その瞬間での交流や共鳴をしたい。」と話していた松原。子どもたちが発する言葉には時にネガティブなものもありましたが「非日常の存在への自然な反応」だと受け止めていました。また、ドッチボールや鬼ごっこなどの外遊びにも積極的に参加する松原を、子どもたちは「トーヨー」の愛称で呼ぶようになり、別れ際に何度も手を振るなど、親密な関係を築くことができました。