ベースプログラム - 中間支援プログラム
終了しました 2020/12/22
芸術家:種岡美恵子
種岡美恵子が行ったのは、打楽器のリズムでコミュニケーションするプログラムです。マラカス、ギロ、ウッドブロック、太鼓、ブームワッカーなどの楽器を豊富に揃え、種岡のリードで子どもたちがリズムを奏でます。全員で輪になり、即興的なアンサンブルを楽しむ「ドラムサークル」を活動の中心に据えていましたが、自分の音を鳴らすことや、とにかく色々な楽器を触ってみることに夢中な子どもたち。初めのうちは互いの目を合わせることも難しい状況でしたが、回を追うごとに楽器に慣れ、周りの音に気付く余裕も出てきました。更にサポートスタッフと支援員がサークルに加わって、ベースのリズムを安定して響かせることで、即興のリズムを乗せやすくなりました。最終日が近づく頃には、楽器の鳴らし方のアイディアも子どもから挙がるようになり、各自が考えたリズムを重ねたりつなげたり、みんなの音に耳を澄ませながら共鳴させる一体感を味わうことができました。
子どもたちの意志が主体となる打楽器演奏。力任せに叩くことで指示の声がかき消されたり、楽器が凹んでしまったりと課題もありましたが、種岡から楽器の大切さを学び、アニメやポップスなどの好きな曲の合奏を重ねるうち、他の人の音をよく聴きみんなで合わせる心地よさを体得していきました。ドラムサークルを通じて互いを認め合い、目に見えない価値を全員で表現することができました。