ベースプログラム - 中間支援プログラム
終了しました 2020/12/21
芸術家:倉科明尚
倉科明尚が行ったのは、色々な折り紙を通じてコミュニケーションするプログラムです。折り紙は子どもたちにとってもお馴染みの遊びですが、活動ごとに設定される題材は、みんなで大量につくった胴体のパーツをつなげた巨大ムカデ・折り紙のトントン相撲・足のバネの長いぴょんぴょんカエル・バネ状の胴体が伸びる犬など、本プログラムに向けて倉科が独自に考案したもの。新鮮さと親しみやすさが同居する遊びを子どもたちは楽しみ、一方でドラゴンなど、難易度の高い折り紙にも挑戦。2日間をかけてじっくり取り組み、更に倉科の手助けで一人一人異なる羽や尻尾のディテールも生まれ、完成した作品を誇らしげに眺める様子が見られました。
一見手軽なようで、手先の器用さや集中力が求められる折り紙。難なく折って先の工程を促す子と、つまずいて飽きてしまう子の差が大きく、両方に対応する難しさがありました。折り方を簡略化したり、サポートスタッフや支援員が個別のフォローに奔走したり、手探りの進行でしたが、「折り紙を一緒に折ってくれること自体が素晴らしいと思った。」と倉科。子どもの方から得意技を伝えてくれる場面や、距離を置きがちだった子から「結構楽しかった」との感想をもらえた日もありました。個人で完結する折り紙をみんなの体験へと広げ、新しいコミュニケーションの場を築くことができました。