アートのある団地 - 上原耕生「IN MY GARDEN」
終了しました 2013/06/18
5月上旬から始まったスタジオづくりも、いよいよ終盤。スタッフやサポーター総出で、ラストスパートです。
ここでみんなが作っているのは、エピソードを集めるための「トビラ」。どんなものになるのか、お楽しみ。
6月15日からは、いよいよオープンスタジオが始まります。
撮影:伊藤友二
「IN MY GARDEN」プロジェクトは、UR都市機構による長期修繕の外壁補修工事と組み合わせ、居住空間の外壁をアート作品化するプロジェクトです。戸頭団地やその周辺にお住まいの方々を対象に「戸頭団地にまつわるエピソード」を集め、そこアーティストが着想を得て、団地の壁にアートを展開していきます。まずは6-30 街区の3棟の妻壁より着手していきます。2014年春よりアートに関する工事を開始し、2014年夏に完成を予定しています。
部屋の窓から眺める外の風景は見る人それぞれに馴染みのある「私の風景」である。 窓の外に見える団地の壁自体も、景色の中に溶け込みながら風景の一部になる。 みなさんから寄せられたエピソードを、 「隣人との繋がり」や「みんなの好きな場所」をキーワードとして 団地の壁に住む架空の住人を連想させる設え(デザイン)にしたいと思う。 こんなファンタジーのような現象を「私の“庭”で起こっている不思議なアート」として 多くの方々が感じてくれたならーーー。 上原耕生
現代美術家。1982年沖縄県生まれ。2010年東京芸術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。美術館やギャラリーといった既存の展示空間や手法にとらわれず、外壁や空き地等の日常空間を使い、空間そのものを作品化する表現を行う。壁画シリーズの他にペインティングと映像の光を掛け合わせた『white paintingシリーズ』等がある。2011年より茨城県大子町にある精神科病院にて造形教室の専門スタッフとしても活動中。