半農半芸 - 藝大食堂

《レポート》「世界とわたしの手のひら食堂」藝大食堂×風景と食設計室ホー

終了しました 2018/03/20


2017年10月よりプレオープンした藝大食堂。
12月の最初の週末、取手アートパス2017の連携企画として、この場所のこれからを予感させる特別な空間に変身しました。
この2日間だけ、藝大食堂は《半農半芸》パートナーアーティストの風景と食設計室ホーのお二人が描き出した「世界とわたしの手のひら食堂」に。

食堂の空間には、「身体と意識」・「植物と動物」・「土地と農業」の3つのテーマに寄せて彼女たちが選びとった言葉と、ひとつひとつコンセプトにつなげて調理された食物がひとつのプレートになって、来場者に手渡されました。

手のひらのかたちをしたサブレや、不思議な紙包み(塩が入っていました)。
根菜のピクルスに土のフレーク。取手で屠殺された豚のワイン煮込み。
これまで生きていた動植物の生命、見ていた景色が食べることを通じて自分たちの体に引き渡され、変換されていくことを感じる食物。

ごはんとスープは、取手のお米と茨城県産のさつまいものポタージュでした。

食する”ひとくち”を通じて、身の回りの世界と体の中がつながっていることを感じる、そのひとくちを形づくる食材が経てきた物語や風景を思い浮かべること、視覚と味覚を通じて世界が自分の体の中に立ち上がっていく体験。
食と農、表現すること、生きること……この食事をともにした人は、どんなことを思い浮かべたのでしょうか。

演者であり、調理人であり、来場者を迎えたホストともなった風景と食設計室ホーのお二人と、藝大食堂運営スタッフ。(藝大食堂スタッフは1日目と2日目が2名ずつのWキャストでした!)

ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
食をアプローチにした新しい世界の体験の窓口としてのひとときをお届けできていたらと思います。

これからの藝大食堂の展開にもご期待くださいね。

アーティストプロフィール

風景と食設計室ホー

高岡友美・永森志希乃によるユニット。ランドスケープデザイン事務所勤務を経て、2012年3月より活動。「遠くの風景と、ひとさじのスープ。世界と、わたしの手のひらは、繋がっている。」をコンセプトに、食を風景・文化・社会の切り口から捉え、その時その場所でしか体験できない食のインスタレーションを展開。企業や自治体とのプロジェクトにて、コンセプチャルなフードプレゼンテーション、アートプロジェクト、デザインなど幅広く手がける。2015年より東京/富山の二拠点で、更に広がりのある活動を目指す。2011年度より《半農半芸》パートナーアーティスト。

HOO.facebookページ:https://www.facebook.com/hoo.landscapeandfood/

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