半農半芸 - 新小文間物語

レポート:野外舞台「新小文間物語」終演しました!

終了しました 2025/01/07


2024年11月23日、約3年間走り続けてきた半農半芸のプロジェクト「新小文間物語」の野外舞台が行われました。

朝、会場入りして最初に目に飛び込んできたのは、今までインタビューをさせていただいた方々のポートレート写真。インタビューを行うごとに写真家の沼田学さんが撮影を行い、一組一組と枚数を積み重ねてきました。1枚の布に印刷されたポートレートが小文間の風になびく光景は、「新小文間物語」がこれまで辿ってきた軌跡を彷彿とさせるものでした。

開演時間が近づくにつれ賑わい始める「のうえんつむつむ」。斜面地を降りて客席に訪れる人々だけでなく、斜面の上から不思議そうに会場の様子をうかがう人々やいつも通り周りの畑を耕す人々たちが徐々に会場を盛り上げていきます。

田中ジョン直人さんによる「小文間音頭」の解説、高橋芙実さんによるパフォーマンス、松原東洋さん・山本直樹さん・玉井夕海さんらによる舞踊・演奏などなど、立ち現れる人々によって会場は様変わり。最後は「小文間盆踊り」で出演者も観客もスタッフも一体になり大団円の終幕でした!

2年ほど前からプロジェクト「新小文間物語」に関わっている筆者ですが、これまでずっとただの斜面地であった場所がこの日野外舞台へと変容したさまを目撃でき、とても感慨深い気持ちで盆踊りを踊っていました。

小文間出身の方だけでなく、仕事や学業の都合で小文間に通われている人、小文間に移り住んでこられた人、海外から留学に来られている人などなど、これまで小文間との関わり方もさまざまな人々にお話を伺ってきた「新小文間物語」。この日の舞台も、まさにこれまで行ってきたことを体現しているかのように、たくさんの人びとがいろいろな関わり方で交差する場となっていたように感じます。

野外舞台「新小文間物語」は終演しましたが、このプロジェクトはこれからも変わらず続いていきます。この日の舞台を目撃してくださったみなさま、「新小文間物語」の活動に興味を持ってくださったみなさまにとって、現代における地域とは何かを考え直すきっかけになっていればいいなと思います!

文:杉野若葉(東京藝術大学 音楽環境創造科 学生)

 

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