ヤギの目でアートと社会を見るためのプロジェクト

ヤギをメディアに迎え、有機的に続いていくアートプロジェクト。

プロジェクト趣旨

東京藝術大学取手校地内でのヤギの飼育をハブとして、美術・環境学・文化人類学などをはじめとした分野越境的な経験を共有する機会をつくる。人が生きていくことと「美術」とのつながりを体感する装置として「ヤギ」を迎えていくプロジェクトです。

ヤギの飼育という有機的な営みに、芸術家による小屋づくり・ランドスケープづくりが並走することで、東京藝術大学取手校地内に常に変わり続ける、かつ自然の循環の中で成立する「サイトスペシフィック・アートサイト」が立ち上がっていきます。
なお、小屋は希望者全員参加のコンペティション形式で行い、優秀作品はヤギが決定します。「ヤギ」という人ではない「他者」の思考や言語の想像が表現活動に組み込まれていきます。

上記の制作活動をはじめとし、美術分野での多様性と地域の自然を生かした体験型の学びと創造活動を、地域に暮らす/通うさまざまな立場の人々が実験できる仕組みづくりを行います。プロジェクトは、「共存」をテーマに、「歴史」「美術」「食」という3つのジャンルを横断的に体験する仕組みとなることを目指します。

2019年度におこなったパイロットイベントはこちら
https://toride-ap.gr.jp/location/?p=5469

チーム構成

2020年10月、チーム名が「ヤギの目」に決まりました。

東京藝術大学小沢剛研究室・取手校地で研究・制作を行う教員・学生有志
小沢剛(美術家・東京藝術大学美術学部教授)
薗部秀徳(木工芸作家・同大)
中川陽介(記録アーカイブ)
先端芸術表現科ほか他科学生有志

取手アートプロジェクト半農半芸around藝大食堂メンバー
岩間賢(美術家・TAP半農半芸ディレクター)
耕す人チーム(東京藝術大学取手校地を舞台とした環境整備&プレイグラウンド(仮)づくりのプロジェクトチーム参加者・取手に暮らすみなさん)
特定非営利活動法人取手アートプロジェクトオフィス(羽原康恵、倉持美冴)ほか

助言・飼育指導サポート
安江健(茨城大学農学部食生命科学科教授・家畜行動学)

活動の履歴

2018年

東京藝術大学取手校地を舞台としたヤギをめぐるアートプロジェクトを小沢剛、岩間賢がそれぞれ構想しリサーチ着手

2019年

9月~ チームコアメンバー集め開始
11月~ ヤギおよび講師招聘による取手校地での生育環境/条件等リサーチ
11月24日 パイロットプログラム開催「ヤギを迎えてちょっと先の未来を思い浮かべる会」(主催:取手アートプロジェクト実行委員会)

2020年

1月-12月 東京藝術大学学内公募 I♡U ー 芸術は人を愛する 採択
1月~9月 環境整備活動によるヤギ居住エリアの整備(樹木伐採等)、作品のためのリサーチ
9月27日 譲り受ける予定の子ヤギ誕生
10月~11月 ヤギ小屋作り、重機整地作業
10月29日 チーム名「ヤギの目」決定
12月 ヤギを取手校地内に迎え入れ、飼育開始(予定)

活動の様子(2019/11~2020/11)