作家プロフィール

国際交流プログラム

Seoksu Art Project(SAP)とTAPが交互にアーティストを派遣し、アートプロジェクトの交流をおこなうプログラム。8月の1ヶ月間、SAPのレジデンスを経験した作家と10月の1ヶ月間、取手井野団地のレジデンスを経験した作家が作品を発表します。

Seoksu Art Project (SAP)とは?

supplement space Stone & Waterが企画し、韓国・安養市にある石水(Seoksu)市場を拠点として展開されるアートプロジェクト。今回のTAP2008では「SAP/TAPドキュメント」で活動報告を展示。

金沢寿美 Kim Soomi

1111さん

実在の人物ではない「1111さん」の暮らす空間を構築する。 番号という無機質な記号で構成された部屋、そこに住む住人とは。数字から派生した想像は1人の男性へとたどりつき、やがて数字から言葉へと移りゆく空間がひとつの物語を生み出していく。

プロフィール
1979年兵庫県生まれ。在日韓国人3世として生まれる。京都精華大学大学院芸術研究科修了。98年スペイン、06年韓国へ留学。人間社会における集団性の問題をテーマに制作。02年「Redline」(TAP2002)

鈴木勲 Isao Suzuki

廃食油カー、団地巡礼の旅(取手ー安養ー取手)

取手井野団地と旅の道中に集めた廃食油でバイオ燃料をつくり、廃食油カー(フォルクスワーゲンゴルフ3)に給油しながら、取手市と韓国・安養市を往復する。行程約3,000kmにおよぶ団地巡礼の旅のライブドキュメントを写真と映像で展示する。

プロフィール
1969年東京都生まれ。多摩美術大学美術学部卒業。01年ソーラー・サイクルリクシャーによる北インド8大聖地巡礼など、地球規模でエコロジカルな旅を実現。07年「eco japan cup 2007」エコアート・グランプリを受賞。

山中カメラ(特殊写真家・現代音頭作曲家)Yamanaka Camera

BonDance/TORIDE-SEOKSU-INO

TAP2006で生まれた「○トの音頭」をはじめ韓国で制作した「BonDance/SEOKSU-SUWOLLAE」や新たに取手井野団地で作曲した「BonDance/BRASS-ONDO」、独自のパフォーマンスなど盛りだくさんの秋祭りを開催する。
※○トは、○の中にト。

プロフィール
1978年山口県生まれ。04年「GEISAI-6」にて銀賞受賞。とうじ魔とうじ主宰「フロント」所属。自作の写真、映像、歌が融合した独特の「カメラショー」をライブ形式で展開。07年「Wあつしの大運動会」(BankART)

カン・ウヨン(アーティスト) Woo-Young Kang

unspoken words

unspoken wordsとは、届くことのできなかった言葉・行方のない言葉。誰もが心の中に持っていて時間がたつにつれ薄れたり存在意味がかわったりする。unspoken wordsと時間の関係性を持って「忘却」を語る映像作品を夜の団地に上映する。

プロフィール
韓国生まれ。東京芸大大学院(先端)博士過程在籍。主にディスコミュニケーションをテーマとしてunspoken wordsというタイトルでサイトスペシフィックなインスタレーションやパフォーマンスを発表している。

キム・ウォルシク(アーティスト)Wolsik Kim

珠玉のおもてなし

さまざまな場所でおこなわれる長時間のパフォーマンス。決まった場所も計画されたスケジュールもない。毎日住民に出会い、住民から頼まれたことを「お手伝い」する。「お手伝い」から生じる有形・無形のすべてを用いてドキュメントを展示。

プロフィール
1963年ソウル市生まれ。韓国・安養市在住。都市の中心と周辺部の開発と成長の関係をテーマにしている。アイデンティティーに影響を与えた近代から現代、ローカルとグローバルの問題について独自のスタイルを展開。

デイリー(アーティスト) daily

The Stage 'INO'

団地の住民からいらなくなった木製の家具を集め、それを使ってステージをつくる。そのステージは、各々が自由にパフォーマンスのできる場所となり、人びとの交流や休憩の場となる。さらに自身が作曲した曲を住民や近隣の学校などのアマチュアバンドが演奏する。

プロフィール
1966年生まれ。ソウル市在住。ソウル大学卒業、デュッセルドルフ芸術アカデミー修了ヤニス・クネリス教室。01年からヨーロッパと韓国を中心に街中や公園などさまざまな場所でアートプロジェクトを企画、実践している。