ベースプログラム - 中間支援プログラム

レポート:令和4年度「放課後アートの時間」高井小学校わかばクラブでの活動

終了しました 2022/11/11


各芸術家活動レポート

高井小学校 わかばクラブ 

派遣芸術家:大垣 美穂子
(2022/9/21~11/11の8日間)

●活動の概要
 「オルガニート(手回しオルゴール)」の専用シートに絵を描き、星座のように穴を空けることで、自分だけの楽譜を作るプログラムを行いました。「水族館」や「動物園」など、回ごとに設定されるテーマに沿って子どもたちはイメージを膨らませ、好きな生き物を思い思いにカラーペンで描いていきました。専用のパンチで穴をあける段階では、シートに予め印刷された五線譜を目安にしながら、自分の絵を縁取るように、あるいはランダムにあけていき、その穴の位置や数によって「オルガニート」にセットした際の音が変化していきます。実際に音を聴く場面では、思いがけなく生まれたメロディーや和音の美しさに驚き、自ら制作した作品を奏でる面白さと意外性を体験できた様子でした。

●子どもたちの反応
 人数規模が最も大きいクラブのため子どもたちは始終賑やかでしたが、制作が進むにつれて集中力を増していきました。シートに描く絵は空想の生き物も交えて彩り豊かに、穴をあける段階はとりわけ夢中に。オルガニートに通した時の音に一喜一憂し、もっと綺麗な音を求めて何枚もの楽譜作りを試す子や、一枚を突き詰める子、友達と耳を寄せ合って音を聴き、互いを誉めあう姿も見られました。また、限られた台数のオルガニートを順番待ちして使い、使い慣れずに手間取る子をフォローする思いやりも見られました。

 

大垣 美穂子(おおがき みほこ/美術、立体作品)
愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業後、国内外で作品展示を行う。取手市在住。音楽を学ぶ学生に向けてドローイングの指導経験あり。そこからオルガニートを用いた活動の着想を得た。
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