ベースプログラム - 中間支援プログラム
終了しました 2022/10/14
派遣芸術家:星 善之
(2022/9/6~10/14の8日間)
●活動の概要
芸術家の星さんが「転校生」としてクラブの一員になり、子どもたちと様々なコミュニケーションを試みながら「お芝居」を創る過程を体験するプログラム。初日はクラブの時間割に沿って一緒に過ごし、その後星さんが読み聞かせた童話『どんぐりと山猫』をテーマに、芝居作りの相談を重ねていきました。子どもたちの普段通りの放課後を星さんは大切にし、遊びに参加する中で互いへの理解と信頼関係を築いていきました。仲間一人ひとりの個性と興味に合わせて、台詞の現代語訳や効果音、舞台の小道具作りや宣伝チラシ作りなどを分担。星さんによる一人芝居を子どもたちが演出する形で、最終日の発表会へと結実しました。チラシを受け取った保護者や学校の先生方も観に訪れ、あたたかい雰囲気に満ちた舞台となりました。
※効果音には、前年度の活動でアーティストの平田五郎さんと子どもたちが制作した楽器を活用しました。
●子どもたちの反応
子どもたちは芸術家を「星くん」と呼び、クラブの新しい仲間として歓迎しました。童話の朗読では、星さんの声や身振りを笑いながら熱心に聞き、芝居に取り入れる要素をみんなで探る段階では、手遊びやジェスチャーを交わす中で格好いいポーズを提案してくれました。また、高学年が始めたマイムの動きを低学年が真似しだす場面もありました。全員で思い切り外遊びした次の日、「本を読む会が退屈だった」と正直に告白する子があり、人と関わることが苦手な子が積極的に参加したり、やんちゃな子が穏やかに過ごしたりなどの変化も見られました。自分たちで演出した芝居を大盛り上がりで楽しみ、終了後も星さんとなかなか離れがたい様子。「お手紙(アンケート)にめちゃくちゃ書いたから全部読んで!」と声をかけてくれるなど、子どもたちと友達になれた実感がありました。