ベースプログラム - 中間支援プログラム
終了しました 2023/02/13
派遣芸術家:星 善之
(2023/1/16~2/13の8日間)
●活動の概要
芸術家の星さんが「転校生」としてクラブの一員になり、子どもたちと様々なコミュニケーションを試みながら「お芝居」を創る過程を体験するプログラム。初めの2回はクラブの時間割に沿って一緒に過ごし、その後星さんが読み聞かせた童話『よだかの星』をテーマに、芝居作りの相談を重ねていきました。星さんは子どもたちと普段通りに遊ぶ中で関係を築こうとしましたが、大人数のため全員とは親しくなりにくいことを踏まえ、発表会ではなく、星さんの演出する劇空間に子どもたちが入り参加する形を考案しました。舞台装置となる「はやぶさの町」をみんなで作ってクラブ室に設え、活動中に録音した声や物音を音響に用いるなど、日常の空間に異世界を立ち上げました。最終日はパフォーマーの鴻巣明史さんと熊木梨乃さん、当事業コーディネーターが町の住人として出演し、星さんのガイドを受けながら、子どもたちは物語の世界を楽しそうに探検していました。
●子どもたちの反応
初めは低学年にも、初対面の大人との距離を保つそぶりが見られましたが、遊びの輪に星を迎え入れるうち仲間と認めて打ち解けていきました。床に寝転ぶなどリラックスして童話の朗読を聞き、「今日は〇〇をするんだよね?」と星さんからの相談を汲んで芝居作りに協力してくれました。段ボールでの「はやぶさの町」作りはとりわけ意欲と創造力あふれる時間となり、形も大きさも様々に意匠を凝らした子どもたちの家が、クラブ室に建ち並びました。これを舞台にした劇本番、星さんからもらったヒントをもとに子どもたちは隅々まで歩きまわったり家の中に潜り込んだりして非日常の空間を楽しみました。不思議な町の住人とこわごわ触れ合いながらも笑顔を交わし、一緒に踊りだす姿も見られました。