ベースプログラム - 中間支援プログラム
終了しました 2020/12/23
芸術家:佐藤美和子
佐藤美和子が行ったのは、花器の制作と生け花を体験するプログラムです。厚手の紙やペットボトルで花器をつくる段階と、その花器に花を生けてみる段階とを交互に組みました。花器づくりの回においては、やや硬い素材を支援員の手も借りながら丁寧に加工していきます。「花を生けるのに合う模様をつけよう」という呼びかけに戸惑いを見せる子もありましたが、好きな絵を描いても良いとしたことで生き生きと取り組み、一人一人の愛着がこもった花器ができました。そして花を生ける回では、モミの枝やアイビー・松ぼっくりを思い思いの形にアレンジして、自分だけのクリスマスブーケをつくりました。最終回は、ヤツデの葉やガーベラ・スターチス・かすみ草といった特徴の異なる花の高さや向きを調整しながら生けました。佐藤の解説のもと、花材それぞれの扱い方・色やバランスの整え方を学んでいった子どもたち。完成した作品を掲げるその表情には、誇らしさと達成感が満ちていました。
全4回の行程を終え、佐藤が話すには「生け花に慣れるまでには至らず初体験のみになった。あと1回でもあればもっと自由に生ける楽しみを感得できたのでは。」とのこと。一方で「短い間にも鋏を上手に使い、自分なりの表現を模索していた子どもたちにたくましさを感じた。」と話していました。