半農半芸 - 藝大食堂
終了しました 2019/04/18
半農半芸のごくごく初期から実践してきた「つぼやきいも」。スタートはパートナーアーティスト・チョウハシトオルさんに伝授いただきつつ、地域のお祭りやマルシェにと活躍してきたつぼやきいもを、2018年度は「つぼからつくる」ことになりました。
藝大食堂のスタートとともにご近所さんになった、藝大ファクトリーラボとの連携で実現したこの事業、まずは初回の取り組みとして、おいもの育ち方を学ぶため、そしておいもの収穫体験に、行方市まで行ってきました!
講師は、規格外に大きく育って市場に出せないおいもを安価で藝大食堂に提供し、藝大生たちの食を応援してくれている、行方市のさつまいも農家・信太幹夫さんと洋子さんご夫妻。行方のさつまいも畑はスケールが段違い。50mにおよぶさつまいもの畝一本を信太さんたちが用意してくださっていました。
このプロジェクトの活動は毎回、自己紹介と合わせて「好きなお芋の料理・おやつ」の紹介からスタートすることになりました。「大学芋」「やっぱり焼き芋」「芋けんぴ」「おいもの天ぷら」「おいものお味噌汁」などなど、おいしいイメージが続々と!同じものが好きだったらなんだか親しみも湧いちゃいます。
自己紹介のあとは引き続き、おいもが埋まっている畑とお芋が眠っている備蓄庫の間で信太さんと参加者が円になり、おいもについての話をしました。さつまいもの育て方、種類、それぞれの種類に適する食べ方。どんな風に育てているか、今日ほるお芋が「紅まさり」という品種であること。子どもたちは話を聞きつつ、横に見える畑に見える芋の葉っぱに待ちきれない様子です。
そしていよいよさつまいもの収穫作業!まずは掘り方を習ったあとは、ひと畝ならび茂った芋の葉っぱを信太さんが機械でとってくれ、収穫スタートの合図。参加者全員で掘り進めていきました。
あちこちで「ここにもあった!」「大きい!」「見つけ た!」と歓声があがっていました。
もってきた袋では到底入り切らず、信太さんが配ってくれた米袋にそれぞれどんどん入れていきます。
「こんなにたくさん掘ったのははじめて」と大人からも感想がこぼれました。
どれだけ大きいのを見つけるかに精を出す子、小さな芋やひげ根がたくさんの芋のつるに興味を持つ子、たくさん掘ろうと親子・きょうだいで競争する子も。
みんなが収穫したお芋袋は重たすぎてとても運べなくなり、軽トラに乗せてさつまいもの備蓄庫前まで運んでもらいました。
みんな泥だらけだけれど清々しい表情。参加者からのお芋に関する質問に答えてもらうQ&Aでは、「美味しいお芋の食べ方」「保管の方法」「お芋の種はあるのですか?」といろいろな質問が飛び出しました。
子どもたちもいつのまにか仲良くなって、芋のポーズで記念撮影。
茨城県下最大のさつまいもの産地まで赴いて実施した今回の活動。普段は見えない、別の地域で営まれている農業と普段の食卓のつながりを感じることができたかもしれません。
みんなおうちでおいしくさつまいもをいただいたかな?
次は、つぼをつくる現場を目撃する活動に続きます!(つづく)
主催:特定非営利活動法人 取手アートプロジェクトオフィス 助成:子どもゆめ基金(https://yumekikin.niye.go.jp/)
協力:東京藝術大学取手校地 藝大ファクトリーラボ https://geidai-factory.art/