TAPの現在地 - 小規模特認校連携プロジェクト「創造すること、表現すること」
終了しました 2023/06/16
取手市立山王小学校の児童たちと芸術家がともに活動し、自分の感性を表現する力と、これからの社会を柔軟な思考と視点で生きる力を支えることを目指す、学校・市・アートNPOによる連携プログラム「となりのスタジオ(The Studio Nextdoor)」。
今年度は、チェコ出身のガラス作家、クリスティーナ・ヴェントゥロヴァーさんと一緒に活動していきます!
この日は2時間目に1・2年生と、3時間目に4・5年生と、4時間目に3・6年生と授業を行いました。
アーティストと児童たちがどのようにコミュニケーションを取り合うのか、授業に対してどのようなリアクションをされるのか……など授業が始まる前まではいろいろ考えていたのですが、元気な声で教室に入ってくる児童たちを見てほっと一安心。楽しい授業になりそうな予感に、胸が躍ります!
授業の冒頭、まずはこれまでのご自身の来歴について、そしてチェコの伝統的な料理や美しい街並みについても、プレゼンテーションを用いながら英語で説明していくクリスティーナさん。どの学年も初めて見るチェコの写真やクリスティーナさんの作品の写真に興味津々。児童たちからも思わず大きな声が上がります。
中でも、特に盛り上がったのが「ベラーネク」と呼ばれる羊の形をしたかわいらしいお菓子の写真。チェコの伝統的なお菓子で、イースターの際に食べられているそうです。あまりのかわいさに、児童たちからも「かわいい!」「食べるのがかわいそう……」という声が。
プレゼンテーションの中では、クリスティーナさんが過去に制作された作品も紹介。ガラスのビーズを接着し鋳造してできた器の作品を、教室にも持ってきていただきました!
作品を手渡された児童たちは「壊さないように……!」と慎重に作品に触れながらも、ガラスの感触を楽しんでいるようすです。
クリスティーナさんのプレゼンテーションが終わると、今度は児童たち一人一人に「好きな動物」についての質問をしていきます。1~3年生は日本語で好きな理由も交えながら、4~6年生は英語で一人ずつ発表していきます。
それぞれが思い思いに好きな動物を発表していき、ときには6年生を見習った3年生も英語で話そうとする場面も見られました。中にはKingfisher(カワセミ)やWhale Shark(ジンベエザメ)といった難しい英語で発表をしていた児童も!
4時間目の授業終了後、教室に残った6年生たちでクリスティーナさんを囲んでの質問タイムが始まりました。授業の間も楽しそうな児童たちでしたが、授業が終了しても和気あいあいとしているようすに、見ているこちらまで心がほっこりとしてきました。
次回の授業では、今回発表した好きな動物をもとにスケッチをしていく予定です。果たしてどんな作品が出来上がっていくのか、今からとても楽しみですね!
文:杉野 若葉(東京藝術大学音楽環境創造科 学生)