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レポート:2023春のジッケン・ツアー!自転車でスタジオビジットvol.2

終了しました 2023/04/21


活動パートナーとTAPが開発してみたいプログラムをまずはやってみるジッケン・ツアー!
自転車で春の取手とスタジオをめぐりました。

春の気配がはやく届いた今年の3月初旬!今年度も、前回好評だった自転車によるスタジオビジットと取手めぐりのジッケン!ツアーを行いました。今回は新しい場所にも、足ならぬペダルを伸ばしました。当日のレポートを動画とテキストでお届けします。

開発中プログラム ジッケン!ツアーの流れ

①開発中プログラムのご紹介:自転車でスタジオビジット、第二回!
まだ定まりきっていないけれど可能性を感じているプログラム「自転車で取手とスタジオめぐり」。企画背景と本日のジッケン内容をお伝えします。

②ジッケン!ツアー実走
プログラムを参加者みなさんで体験します。

③フィードバック・チャット
最後に本日のジッケン体験を経ての発見・感想・アイディアをシェアし合います。

 

2023・春 開発中プログラム ジッケン!ツアー
自転車でスタジオビジット+取手の街を走ってみる vol.2 レポート

動画はこちら!

映像撮影・編集:小丸直貴(合同会社We / ART LIVES TORIDE 紹介ページはこちら

フォトレポートはこちら!

実は「自転車」と「アート」がTAPの起源。TAPのはじまりは、放置自転車をカラーリングして、街なかの作品やアトリエを訪れるところにありました(それがTAPのロゴにも表れています!)。そして取手には競輪があり、市内の高校にも、市役所にも自転車部があったりする、実は自転車ラバーズの多い街。
春になったら自転車の貸し出しもはじまります。そして車では行きづらいスタジオにも、自転車なら気軽に訪問できるかも……?
昨年度は、取手での自転車ツアーを組んできた先輩アーティスト傍嶋賢さんにガイドいただいたこの実験、今回はその時の参加者&オープンスタジオ走破の実績もあるらしい、添田フジオさんとTAPスタッフが企画しました。

「自転車」と「アート」をキーワードに、ペダルをこいでさぁジッケン!

昨年好評だった「春のジッケンツアー自転車でスタジオビジット+取手の街を走ってみる」今年はまた新たな場所を加えて取手市内のアートスタジオを自転車で巡ります !自転車をツールにした開発中のプログラムで、ツアーを通して参加者から発見やアイディア、感想をシェアしあい、近い未来の取手で実現できるようなプログラムを育みます。

前回の参加者でありオープンスタジオ走破の実績もある添田さんと共に、取手ウェルネスプラザからスタートです!

いってきまーす!

取手ウェルネスプラザ→取手駅西口四ツ谷橋下🚴‍♀️

見慣れている方も多いのではないでしょうか。取手駅西口四ツ谷橋下に描かれているこちらの壁画は世界的なグラフィティアーティストのSUIKO氏による作品です。関鉄常総線の車内からだと窓いっぱいにこの作品が見られます。今日はまた違った角度で鑑賞してみます

取手駅西口四ツ谷橋下→井野天満宮🚴‍♀️

続いて、井野天満宮へ。周辺は細い道が多いので自転車だとより来やすい場所です。枝垂れ梅、紅冬至梅、福寿草、スノードロップ、クロッカスなど取手の「春告げ花」の咲く天神さまとして知られています。梅の木は境内に40本ほど植えられているそうですが、今年は開花が早かったようです。

井野天満宮→NULLNULL STUDIO🚴‍♀️

アーティストの君島英樹さんと諏訪部佐代子さんのユニットによる共同スペース「NULLNULL STUDIO」に到着。ぬるぬるした床のこの部屋から、ペインターである二人が塗ることを通して、ゼロ(null)から始めるプロジェクトを行なっています。

現地で君島さん&オンラインの諏訪部さんにお話をお伺いしました。

NULLNULL STUDIO→APどのう🚴‍♀️

続いてお隣の「APどのう」へ。スペース借用後の大雨による浸水以来、入口にどのうを置くようになったそうです。APどのうの「郊外」への意識というのは、TAPとも繋がりが感じられます。展示を見せていただきながら室井さんと森さんにお話を伺いました。

APどのう→いこいーの+Tappino🚴‍♀️

 

「いこいーの+Tappino」は、取手井野団地の真ん中にある空き店舗を利用した《アートのある団地》プロジェクト拠点です。取手井野団地自治会・取手地区民生委員・TAPが、取手市と連携して共同運営しています。

いこいーの+Tappino→利根川の土手、野外作品🚴‍♀️

利根川の土手を気持ちよくサイクリングしていくと、かたらいの郷近くでこの作品にたどり着きます。取手市x藝大事業の「取手ストリートアートステージプロジェクト」で展示された作品が組み合わされて、リング状の作品となっています。取手の各地にもありますね!

野外作品→小文間工房🚴‍♀️

小文間工房」は2006年にはじまった共同アトリエで、主に金工、漆芸、木工、版画、平面作品制作などに対応した設備を備えています。貸し工房や自由アトリエ(工芸教室)も!木工作家の北村さんにお話を伺いました。

小文間工房→アトリエ蔵🚴‍♀️

2001年に大谷石造りの元農協米蔵を改造して開かれた彫刻の共同アトリエです。現在は、石彫を専門とする芸術家が3人で制作活動をしています。石彫作家の森岡さんと深谷さんにお話をお聞きしました!


 

アトリエ蔵→藝大取手校地 陶芸窯エリア🚴‍♀️

藝大取手校地に到着!陶芸エリアにある窯を訪問しました。 取手の土でつくった窯で焼いた取手の土の陶器の作者の下城爽さんにお話を聞きました

藝大取手校地陶芸窯エリア→藝大取手校地ヤギに会う🚴‍♀️

「ヤギの目」を通して社会を見るプロジェクトとして重要な役割を担っているムギさんとエヒメさんです。2匹はちょうどのんびりお散歩中でした。 「ヤギの目」は様々な部や班が緩やかに連携して活動しています。

藝大取手校地ヤギに会う→藝大食堂🚴‍♀️

ゴールの藝大食堂に到着しました!長いサイクリングでお腹もペコペコ!遅めのお昼はルートの途中でゲットしたバインミーをみんなでいただきます。

今回の ジッケンツアー 締めくくりは、みなさんとジッケン体験を経ての発見・感想・アイデアを共有しました。「取手に住んでいても知らなかった、行ってみないとわからないことがこんなにあった」というのが印象的でした。定期開催を望む声も! これからの取手の街とアートを一緒につくっていける仲間がいることを心強く思いながら今回のジッケンツアーもこれにて終了です!

みなさんお疲れ様でした!!

訪問スタジオ&アートスポット

AP(アートプラザ)どのう

取手市を拠点とするアーティストランスペースです。スペース借用後、3日後に大雨による浸水が発生して以来入り口にどのうを置くようになりました。APどのうの運営をおこなうアーティストは、創作の着眼点を「郊外」から得ることが多く、「郊外」のエッセンスを内包したスペースとなっています。
一定の安定性を持つホワイトキューブではなく、このスペースが持つ特異性と作品が共存する展覧会をアーティストとともにつくります。

メンバー:機山隆生、室井悠輔、森唯杏

https://apdonou.com

 

 

NULLNULLSTUDIO(ヌルヌルスタジオ)

元々大学の同級生である私たちは、社会の中で作品を発表していくにあたり、まずは自分たちが根を張る場所が欲しいと考え、2021年2月にこのスタジオを設立することにしました。NULLNULL という単語は、0を表す意味のラテン語nullと、塗るという単語、またぬるぬるした床への親和性から名づけられています。この名前のもと、縛りのないゼロベースの関係づくりを目指して取手を中心にアートプロジェクトを行なっています。
自分たちの手で試行錯誤しながら実現した内装施工は、ペインターである私たちが絵画の外を考える場所として構築されました。
私たちは、この場所を通じて、誰かの日常がふっと変わるようなアイデアを実現するための場をつくりだし、多様な人々と交流しながら、新しい価値を創造していくことを目指しています。

メンバー:君島英樹、諏訪部佐代子

 

 

小文間工房(おもんまこうぼう)

取手の地元の人との繫がりから農協の建物を借りて2006年に取手市小文間に共同アトリエを設立。 主に金工、漆芸、木工、版画、平面作品制作などに対応した設備を備えている。また、共同での制作、発表、美術教室、講座(ワークショップ)などを開催。

スタジオビジット対応アーティスト:北村真梨子
ART LIVES TORIDE 紹介ページ

 

 

アトリエ蔵(くら)

創設から2023年で23年目を迎えた大谷石造りの元農協米蔵を改造した共同アトリエ。現在は、石彫を専門とする芸術家3人が制作をおこなっている。

メンバー:深谷直之、森岡慎也、新妻篤
ART LIVES TORIDE 紹介ページ

 

東京藝術大学取手校地 100%取手の土の陶芸窯

大学院同期生の3名で耐火レンガ・作品の全てを取手で掘った土で陶芸窯を作製。現在も継続して砦の土での制作活動を研究している。

スタジオビジット対応アーティスト:下城爽

 

 

 

開催概要

日時
2023年3月5日(日)10:00集合、16:00解散  
ルート
集合場所:取手ウェルネスプラザ ー スタジオ数件を訪問しつつ取手のまちも楽しむ ー ゴール:東京藝術大学取手校地
参加費
自転車持参の方 1,000円(ランチ代、保険料込)
自転車貸し出しの方 1,300円(上記+帰りのバスチケット)
一緒に走った人
ご応募いただいた取手市内外の10名のみなさん
添田フジオ(TAPプロジェクトメンバー・トリばァ1期生/ツアー行程プランニング&当日ガイド)
小丸直貴(映像記録・編集)
樫村宙子(TAPインターン)、羽原康恵(同事務局長)、榊原遥(同事務局)

告知ページはこちら

なんでこのジッケン?

  • 取手駅東口駅前の開発完了タイミングと放置自転車の活用が誕生のきっかけの一つになった取手アートプロジェクト。放置自転車をカラフルに塗り、その自転車に乗って駅前から、作品が展示されている場所、または開かれたアーティストのスタジオを巡りながら、新たな街の風景や魅力を発見する仕組み(取手リ・サイクリングプロジェクト)として1999年にスタートしました。TORIDEが組み合わさって自転車になるTAPのロゴは、東京藝術大学先端芸術表現科できたて当時の日比野克彦さんが描いたものです。
  • 自転車と取手の関係。取手競輪場があり、近年は、施設の公開と活用の取り組みも進み、自転車を志す人材の育成や輩出、また地域のアーティストたちと連携したアートイベントも10年来開催されてきてもいます。2022年度はコロナ拡大後久しぶりにサイクルアートフェスティバルも開催され、嬉しい年でした。
  • 今回は駅前から飛び出して、藝大取手校地のある小文間エリアへ。取手にお住まいの方はお察しかもしれませんが、坂道チャレンジ幾つかあります。でもこれから、例えば秋の季節に自転車で取手藝祭訪問なんて、恒例になったりするかもな?ヤギに会いに行ってのんびりする自転車旅もいいかもな?なんていう思惑もあります。
  • これから先、地域の中の人も外の人も、取手の街とアートを体験するときの一つの楽しい方法として、自転車でめぐるアートを今一度このタイミングでやってみたい!というのが今回のジッケンです。また次回も是非お楽しみに。

主催・助成等

主催 取手アートプロジェクト実行委員会(取手市、東京藝術大学、アート取手、取手市教育委員会、取手市商工会、財団法人取手市文化事業団、一般社団法人茨城南青年会議所、取手美術作家展、特定非営利活動法人 取手アートプロジェクトオフィス)

助成等

文化庁 令和四年度 文化芸術創造拠点形成事業/自治総合センター 令和四年度 地域の芸術環境づくり助成事業

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