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《レポート》宮田篤＋笹萌恵｜東小へのお散歩、在学証明書、「しだれざくら」
終了しました 2015/04/27
2015年度の活動、はじめます
4月15日、晴れ・風が強い。
線路に飛来物が付着した影響でなかなか利根川を渡ってこれなかった常磐線に乗って、宮田さんと笹さんが取手にやってきました。《ちくちく校歌》プロジェクトが、井野小学校の閉校式で無事にひと段落しました。2015年度の宮田篤＋笹萌恵プログラムは、おおむね平常運転を予定しております。これからもよろしくお願いします。
新しい小学校に行ってみる
今年度最初の活動日。昼ごはんに麺類を食べたので、2015年度の細く長い活動を祈ったことにする。お腹いっぱいになったあと、井野小・小文間小・吉田小の3校が集まって新しくできた「取手東小学校」まで歩いてみました。実際に子どもたちが歩く通学路を通ってみました。
井野小の前。学校が統合しましたというご案内が貼られている。団地の子たち元気に東小に通っているかな。
井野団地から取手東小までは、1年生の足でおよそ20分かかるそうです。われわれも、桜みたいだけどちょっと違うきれいな花にみとれたり、古い住宅地を抜けたり、ドブ川を渡ったり、フキがたくさん生えているなあと思ったりしていたら、20分くらいで学校に着きました。
学校の中に入っていくと、あやしい人だちだなと思われるかもしれないので、今日は外からじっくり眺める。
ちょうど1年生が下校する時間だったので、集団下校の一番うしろについて帰りました。
保護者がお迎えに来ている子もいて、たくさんの大人たちとランドセルたちがいっしょに歩いていました。分かれ道のたびに列がだんだん短くなっていきます。ある分かれ道で、どっちに行ったら家に帰れるのかちょっと悩んでいる子もいました。まだ4月半ばだ。
新1年生のKくんと、そのお友だちの後を追いかけながら、井野団地まで帰りました。
入学してまだ1週間のKくんのランドセルは、けっこう重い。
いこいーので作戦会議など
いこいーのに帰ったあとは、ちくちく校歌の後かたづけをしたり、お手紙をかいたり、これからのことをなんとなく話していたり、おのおの考えごとや作業をしたりしました。
井野小から発行されたリカちゃんの在学証明書をみんなでみたりしているけれど、これは何かの伏線だろうか。
団地内にあるしだれざくらにつけた「しだれざくら」のちくちくの様子を見に行ったりもしました。
「しだれざくら」は、《ちくちく地区》の中でもかなり古株です。風雨にさらされていたんでしまった初代をお直しして1.5代目になりましたが、それもかなりいたんできたので、今年は一から新しくつくった2.5代目がかかっています。
《「しだれざくら」についての過去の記事》
新しい「しだれざくら」は《ちくちく校歌》でちくちくスキルをあげた地域のみなさんと一緒につくりました。もう葉桜ですが、ちくちくはまだかかってます。どこにあるか探してみてね。
あたたかくて気持ちいい日だったけど夕方は荒れる予報なので、すこし早めに帰ることにしました。
次の活動日は、5月。
アーティストプロフィール
宮田篤＋笹萌恵 （みやたあつし＋ささもえ）
宮田篤｜1984年愛知県一宮市生まれ。愛知県立芸術大学美術研究科美術専攻修了、好きな食べ物はうめぼし。主な展覧会に2014年「美術館で夏休みーいつものミチのひみつキチ」刈谷市美術館（愛知）、2010年「ふしぎの森の美術館」広島市現代美術館など。2006,2008,2010,2011年に取手アートプロジェクトへ参加している。
笹萌恵｜1986年東京都調布市生まれ。東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業、好きな食べ物はたまご。2009年よりユニット活動を開始し、全国各地で裁縫あそび「ちくちく地区」を展開している。取手アートプロジェクトでは2010年より「ちくちく地区：井野団地」を展開中。主に宮田が仕組みを、笹が裁縫を担当しているが、ちょいちょい入れ替わる。
コアプログラム《アートのある団地》とは？
総戸数2,276戸を数える取手井野団地。立場も世代も違う人びとの生活のただ中で、コミュニケーションを通じて変容していく場と表現。パートナーアーティスト、〇号棟の□□さん、▽から来た□□さん・・・ひとり対ひとりの関係性に基づいて起きる生活とアートの接触／同居／共鳴を通じて、「日常」の新たなかたちと可能性を探ります。