アートのある団地 - 宮田篤+笹萌恵「リカちゃんハウスちゃん」, アートのある団地 - いこいーの+Tappino, アートのある団地 - 宮田篤+笹萌恵「ちくちく地区」
終了しました 2015/05/13
5月7日。晴れ時々くもり。
ゴールデンウィーク明け1日目だから?か、心もちたのしげな雰囲気のいこいーので、宮田さんと笹さんの活動日です。
宮田さんが、なにやら紙を切ったり貼ったりしている隣で、笹さんがなにかをちくちくしている。
笹さんがつくっていたのは、これ。
最近いこいーのボランティアをはじめたMさんの新しい「なふだ」でした。
いこいーのボランティアさんひとりひとりには、笹さんがこの1対の「なふだ」をつくってくれる習わしになっているのです。「ちくちく地区」の方法でつくられるこの「なふだ」を集めた展覧会も、開いたことがあります。
*「ちくちくなふだ展」(終了)
2014年4月16日(水)~5月30日(金)
笹さんと宮田さんが、ちょうどその場に居合わせたMさんに、できたての「なふだ」を見せる。Mさん、どっちを「つける方」にしますか。ちなみに「つける方」じゃない方は、他のボランティアさんのと一緒に数珠つなぎの長い旗になります。
しばし「なふだ」を眺める。「つける方」に笹さんがピンを縫いつけて、めでたく完成しました。
午後は、取手東小学校の校長先生と教頭先生に会いに行きました。
取手東小学校は、2014年度までは違う名前の小学校でした。統合して子どもたちが増えるので、校舎の一部を直したり、新しくつくったりしたみたいです。
小学校というよりも、高校に来たくらいのスケール感にちょっと おおっ、となる。
…あ、行きましょうか、そろそろ。
最初に校長室に案内していただいて、先生たちとお話をしました。大きな小学校になって変わったことや、子どもたちのようすや、5月末に取手東小初めての運動会があることなど、いろいろなことをお聞きしました。それから、宮田さんと笹さんからあるご相談もしました。何を相談したかは、また、いずれ。
お話のあと、図書室を見学させてもらいました。教頭先生が案内してくれました。
図書室は、できたばかりの新しい建物の中にありました。すごくきれい!で、あかるい!東小には、図書室が好きな子がたくさんいるそうです。
統合した3校の思い出を保管する「メモリアルルーム」も見せてもらいました。これから夏休みくらいまでかけて、少しずつ展示していく予定だそうです。ちいさな窓からは、体育館とグラウンドがよく見えます。
井野小の研修室にあった馬の絵も、東小に引っ越してきたようだ。
教頭先生について廊下を歩いていたら、もと井野小の子に小さく「よっ」てあいさつされたり、教室から「あー!」って言いながら手をふってくれる子がいたりして、うれしかったです。
次の活動日は、5月14日。ふたたび、東小にお邪魔します。
いこいーのにも、います。
宮田篤|1984年愛知県一宮市生まれ。愛知県立芸術大学美術研究科美術専攻修了、好きな食べ物はうめぼし。主な展覧会に2014年「美術館で夏休みーいつものミチのひみつキチ」刈谷市美術館(愛知)、2010年「ふしぎの森の美術館」広島市現代美術館など。2006,2008,2010,2011年に取手アートプロジェクトへ参加している。
笹萌恵|1986年東京都調布市生まれ。東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業、好きな食べ物はたまご。2009年よりユニット活動を開始し、全国各地で裁縫あそび「ちくちく地区」を展開している。取手アートプロジェクトでは2010年より「ちくちく地区:井野団地」を展開中。主に宮田が仕組みを、笹が裁縫を担当しているが、ちょいちょい入れ替わる。
総戸数2,276戸を数える取手井野団地。立場も世代も違う人びとの生活のただ中で、コミュニケーションを通じて変容していく場と表現。パートナーアーティスト、〇号棟の□□さん、▽から来た□□さん・・・ひとり対ひとりの関係性に基づいて起きる生活とアートの接触/同居/共鳴を通じて、「日常」の新たなかたちと可能性を探ります。